総合

兵庫県内の市町議選、18年ぶり定数割れ無投票 神河町議選 なり手不足が浮き彫り

2022/04/12 19:55

 任期満了に伴う兵庫県神河町議選(定数12)は12日告示され、立候補は11人にとどまり無投票となった。2005年の神河町発足後、同町議選の無投票は初めてで、18日の選挙会で正式に当選が決定する。県内の市町議選での定数割れは18年ぶり。過疎地域での議員のなり手不足が浮き彫りになった。

 県選挙管理委員会などによると、県内市町議選での定数割れは、1990年以降では94年の旧温泉町、04年の旧一宮町議選だけ。定数と立候補者が同数で無投票となったケースは、昨年4月告示の宍粟市議選や今年2月告示の洲本市議選などがある。

 農村部では、人口減少に加え、待遇面が議員のなり手不足に拍車を掛けているという指摘もある。神河町議の議員報酬は月額22万5千円で、民間企業の大卒初任給の平均とほぼ同じ。子育て世代などが仕事を辞めて町議を目指す環境は整っていない。

 神河町は旧大河内町と旧神崎町が合併して発足。県内で最も人口が少なく、25年にも1万人を切ると予測され、国から過疎地域の指定を受けている。

 町議会も人口減少に対応し、定数16から12へ段階的に削減。過去4回の町議選では79~87%という高い投票率を記録したが、今回は選択の機会を提供できなかった。(吉本晃司)

【兵庫の選挙】神河町議選の当選者

続きを見る
西播

あわせて読みたい

総合

もっと見る 総合 一覧へ

特集