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若手を迎え「稽古場は共同作業で盛り上がっている」と笑みを浮かべる内藤裕敬=大阪市西区
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若手を迎え「稽古場は共同作業で盛り上がっている」と笑みを浮かべる内藤裕敬=大阪市西区

 1980年結成で関西の小劇場演劇をけん引してきた南河内万歳一座が、初期の代表作「二十世紀の退屈男」を25~29日、大阪市天王寺区の一心寺シアター倶楽(くら)で上演する。劇団での再演は18年ぶり。座長で作・演出の内藤裕敬(ひろのり)は「孤独というキーワードに踏み込んだ形にしたい」と大幅な改訂を施す。(田中真治)

 六畳一間に住む男を主人公にしたシリーズの一作。87年の初演時、内藤は27歳で「20代の焦燥感や孤独をやり場のない退屈と読み替え、暴れ出すというモチーフが始まり」と振り返る。

 4年前には伊丹・アイホールの企画「現代演劇レトロスペクティヴ」で、出演者を公募して上演。客観的に作品と向き合い、「普遍性のある完成形にしたい」と考えていたという。

 念頭には、近年の「拡大自殺」といわれる数々の事件がある。デジタル社会で「体温を感じながらのコミュニケーションが減って、孤独の在り方が底なしになっている気がする」。一方、物語で大きな役割を果たすのは手紙。「手書きの文章と、アナログな通信手段が現代の中で意味を持つ」と狙いを語る。

 劇団員のほか、オーディションで若手9人を起用。リアリズム演劇のスタイルを壊し、新しい表現を模索していた時期のエネルギーを再び生み出そうと、後輩たちに期待する。若い世代が「写実的な劇世界を粛々と作っている気がする」という内藤からの、挑発的な舞台にもなりそうだ。

 前売り一般3500円など。配信あり(3千円)。予約は劇団サイトから。最終日には、昨年亡くなった創立メンバー河野洋一郎のお別れ会を予定している。TEL06・6533・0298

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