新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンが、5月下旬で使用期限切れを迎え、兵庫県内では約15万回分の廃棄が見込まれることになった。若年層の3回目接種が低調なためで、特に20~30代は2回目接種を大きく下回る。一方、高齢者向けの個別接種にモデルナ製を使用してきた自治体などでは、廃棄に至らない見込みという。(高田康夫)
3回目接種に使うワクチンは、県が各市町の接種対象人数に応じてワクチン数の上限を定め、その枠内で各市町が数量を希望する。対象全員に行き渡るよう準備しているため、接種者が少なければワクチンは余る。
県内の政令・中核市5市に5月下旬での期限切れ状況を聞くと、神戸市は約5万回分、姫路市は約2万回分、西宮市は約7千回分の廃棄を見込んでいた。
姫路市はその一因として、20~50代の接種率が伸びていないことを挙げた。4日時点で、2回目接種から6カ月経過した人のうち約8万人が未接種という。担当者は「そのうち2万人が接種していれば廃棄はゼロだっただろう」と話す。
県全体でも3回目接種率は2回目と比べて60歳未満で進んでいない=グラフ。特に20代は32・49%、30代が35・96%で、いずれも8割弱あった2回目を大きく下回っている。
大量廃棄が生じる一因として、ワクチンの人気がファイザー製に偏っている点を指摘する声もある。
県内では1、2回目の接種ではファイザー製が圧倒的に多く用いられたが、3回目はファイザー製が約266万回分、モデルナ製が約234万回分と、国からおよそ半々の割合で供給された。その結果、副反応への警戒感などから、モデルナ製を扱う集団接種会場では当初から予約が埋まらなかった。
各市の担当者からはほかに、国が2月に供給したワクチンの使用期限が5月下旬までと短かったこと▽ワクチン1瓶で15回接種できるとされていたところ、実際には20回分近く使えたこと-などが理由として挙げられた。
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一方、尼崎市と明石市は5月下旬で廃棄見込みのワクチンはないと答えた。
両市はともに早い段階から、医療機関での個別接種にモデルナ製を用いてきた。尼崎市では、医師が効果や副反応を直接説明し、モデルナ製でも高齢者への接種が進んだという。ただしモデルナ製を無駄なく使うには1日15人以上に接種しする必要があり、人数が集まらなければ余剰分は廃棄される。
廃棄は豊岡市や高砂市などでも見込まれ、都市部に限った問題ではない。県は今月を「ワクチン接種促進月間」と位置付け、西宮市、姫路市の大規模接種会場で、接種券がない人の追加接種を31日まで実施するなど、ぎりぎりまで接種促進に取り組む。
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