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 LGBTなど性的少数者の話題や、理解を呼び掛ける記事を目にする機会が増えたが、当事者の多くは自らの性告白(カミングアウト)について、まだ難しいと感じている-。神戸新聞社がインターネットを通じて実施したアンケート結果から、そんな傾向が明らかになった。専門家は「性的少数者の話題を『ひとごと』ととらえる空気がまだ根強い」と指摘する。

(久保田麻依子、広畑千春)

 尼崎市保健所のLGBTの職員が幹部から公務中のカミングアウトを控えるよう指導され退職した問題を受け、神戸新聞社は昨年12月から今年1月にかけ、インターネットでアンケートを実施。回答があった1128人(うち当事者350人)の内容を分析した。

 当事者のうち、カミングアウトの経験があると答えたのは3割程度にとどまった。していない人に理由を尋ねると「受け入れてもらえないのでは」などの懸念が目立った。

 東京のパートナーシップ宣誓制度を利用しているという30代男性は「生まれてずっと両親や家族に嘘をつき続けている自分が嫌で死にたくなる」と胸の内を記した。また、「親世代に理解があるとはまだ思えない。もしカミングアウトして理解されなかったら『いなかったこと』にされるのではないか」と不安を明かした。

 一方、回答者のほぼ半数は「カミングアウトされた経験がある」と答えた。されたときの気持ちに近いものを尋ねると、「今まで通りに接する」が最も多く「打ち明けてくれてうれしいと思う」「理解し、話を聞きたいと思う」と続いた。兵庫県内の40代女性は「年下のゲイの方からカミングアウトされたときは驚いたというより納得した。たくさん傷付いてきたんだと思った。勇気に感謝したい」とつづった。

 ただ、年長者を中心に「戸惑う」とした人も少なくない。50代男性は「自分の娘や息子がLGBTだとしたら、理解できるか自信がない」と打ち明けた。

 研究者らによる2019年の全国調査では、同僚や近所の人が性的少数者だった場合は7割が「嫌ではない」「どちらかといえば嫌ではない」としたが、子どもやきょうだいでは3~4割にとどまった。

 中京大教養教育研究院の風間孝教授(ジェンダー論)は「存在は認知されても、自分とは関係ない『ひとごと』という意識はまだ根強く、目に見えない差別につながっている」と指摘。「異性愛や身体の性と一致する性同一性のあり方も含め、多様な性の一つとして考えるアプローチが必要だ」と話す。

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