「坊や よい子だ ねんねしな…」はアニメ「まんが日本昔ばなし」のテーマソング。そこで登場する親龍の背に人間の子が乗る物語と同じく、信州の民話を題材にした新作能が、夏休みに企画されている。舞台のスクリーンに能の絵本を映して朗読する「絵本語り」の後、能を鑑賞する。絵本でイメージしやすくなり、親子で楽しめそうだ。(金井恒幸)
新作能は「犀龍小太郎(さいりゅうこたろう)」で、京都観世会の青木道喜が現代語で創作した。2000年に初演され、08年には絵本が作られた。
■村人のため命かけ
物語の舞台となる長野・安曇野(あづみの)は昔、湖と岩山が広がり、農耕に適した平地が少なかった。湖の主で母親の犀龍と、父親で山の白龍王との子・小太郎は、あるおばあさんに人間の子として育てられた。
村人の暮らしは貧しく、小太郎は湖の水を抜き、肥えた土地を作りたいと願う。やがて再会した母子は水を抜こうと、母の背に子が乗り湖の岩石にぶち当たる。岩が砕け水は流れ出すが、2人が濁流に流された後、肥えた土地が生まれる。
今回の企画は、若い世代や子どもらにも能に親しんでほしいと、「面白能楽館」と名付けた京都観世会の取り組み。コロナ禍前は、謡や装束・能面を付ける体験も実施していた。
2006年から続けていたが、コロナ禍で相次ぎ中止し、今回は3年ぶりの開催となる。前回(19年)は人食い鬼が登場する「安達原」の世界観を再現した「ホラールーム」も人気だった。
■敷居をなくしたい
「絵本語り」役の観世流シテ方・片山九郎右衛門(京都観世会会長)は「敷居が高いとされる能楽をバリアフリーにしたい。生き生きとしたお子さんの顔が見たい」と抱負を述べる。
「親子の情愛や親子が村人のため命をかける物語はどの世代でも分かりやすい」と青木。「母子で岩を砕き湖水を流す場面は見た目も壮大で、この大仕事を父も応援する。親子の強い気持ちの結びつきを感じてほしい」と力を込める。
青木は、赤ん坊の小太郎を母親から託され、子育てをおばあさんに頼む「山ノ上のおじ」役を担う。物語は「おじ」が昔話を語る、という手法で進む。
面白能楽館実行委員の大江信行は「コロナ禍で能の実体験はできないが、代わりに観客参加型として、お客さんに手拍子で劇に加わる方法を考えている」と話す。主人公らを客が拍手で応援する形などを検討しており、「普段の能では味わえない、観客と演者が一体感を持てる舞台にしたい」と意気込む。
犀龍役は浦田保親、小太郎役は宝生欣哉。水の精やフナなど多くの魚も登場し、見た目も華やかだ。
「犀龍小太郎」は7月23日午後2時、京都観世会館(京都市左京区)で開演。一般3500円。大学・高校生1500円。保護者1人につき中学生以下2人まで無料(同会館に事前申し込みが必要)。同会館TEL075・771・6114
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