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兵庫訴訟の原告や支援者らが集まった学習会=4日午後、神戸市中央区の市総合福祉センター
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兵庫訴訟の原告や支援者らが集まった学習会=4日午後、神戸市中央区の市総合福祉センター
旧優生保護法による強制不妊の被害に遭い、原告として国と闘った小林喜美子さん=2021年7月、神戸市中央区
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旧優生保護法による強制不妊の被害に遭い、原告として国と闘った小林喜美子さん=2021年7月、神戸市中央区

 旧優生保護法下で不妊手術を強いられたのは違憲とし、国に損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した原告の一人、小林喜美子さん(89)=兵庫県明石市=が4日午前に亡くなった。同日に神戸市内であった学習会で支援者が明らかにした。

 旧法は「不良な子孫の出生を防止する」として、本人の同意がなくても障害や疾患を理由に不妊手術や中絶を認めていた。国の統計で、被害者は約2万5千人。喜美子さんもその一人で、夫の宝二さん(90)らとともに2018年9月、聴覚障害者として全国で初めて提訴した。

 喜美子さんは27歳ごろ、宝二さんとの間に第1子を授かったが、親の判断で堕胎させられ不妊手術を受けた。生前、神戸新聞の取材に「私の体を元に戻してほしい。国に謝罪をしてほしい」と手話で伝えていた。

 弁護士によると、喜美子さんは今年5月末から容体が悪化して入院し、今月4日午前9時40分に県内の病院で亡くなったという。同日の学習会では、約100人が黙とう。別の原告男性も2年前に亡くなり、弁護団は「問題を解決できないままに旅立たれたことが残念でならない。社会で盛り上げ、一刻も早く解決を」と声を震わせた。

 昨年8月、5人の原告らは神戸地裁で「除斥期間(20年)が過ぎた」として請求を棄却された。現在は大阪高裁に控訴している。一方、大阪と東京の原告が起こした訴訟ではそれぞれ今年2~3月、「除斥期間は制限される」として高裁が訴えを認め、国に損害賠償金の支払いを命じた。

 学習会に参加した原告の一人、鈴木由美さん(66)=神戸市=は「私も元気のある限り闘いたい」と話した。署名や情報拡散などで協力を呼びかけている。「優生保護法による被害者とともに歩む兵庫の会」TEL078・341・9544

(小谷千穂)

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