ヨットによる単独無寄港の太平洋横断を世界最高齢で達成した海洋冒険家堀江謙一さん(83)=兵庫県芦屋市=のゴールから一夜明けた5日、西宮市の新西宮ヨットハーバーで帰港セレモニーが開かれた。堀江さんは「生涯チャレンジャーでいたい」と既に次の航海を見据え、「今が青春の真っただ中。大器晩成を目指して頑張ります」と語った。(村上貴浩)
■「お待たせしました」
航海中には、神戸新聞社を通じて阪神間の小中高校生から応援や質問を受け、嵐や黒潮を乗り越える様子などを答えてきた。
愛船「サントリーマーメイド3号」に乗って新西宮ヨットハーバーに姿を見せた堀江さんは白い長袖ジャンパーに半ズボン姿。「皆さん、どうもお待たせしました」と真っ黒に焼けた笑顔で手を振ると、数百人の観衆が大歓声で迎えた。
日本時間の3月27日午前に米サンフランシスコを出発し、ゴールに定めた和歌山県紀伊日ノ御埼灯台と徳島県伊島灯台を結ぶラインまで約8500キロを69日間かけての航海だった。
■洋上で子どもたちと交信
1962(昭和37)年、23歳で世界初の小型ヨットによる単独無寄港の太平洋横断を達成した。パスポートを持たない「密出国」で物議を醸したが、帰国後は英雄とたたえられ、その冒険譚は「太平洋ひとりぼっち」として書籍はベストセラーになり、映画化もされた。
その後、74年には単独無寄港の世界西回り一周、82年には世界初の縦回りの世界一周を成功させるなど、ヨットマンとして数々の偉業を成し遂げてきた。
今回は60年前の太平洋横断とは逆のルートをたどり、洋上では地元の子どもたちから応援や質問を受け、国内の連絡担当者を通じて衛星電話で答えるという交信を続けた。
■嵐や黒潮を乗り越え
出航直後から嵐に見舞われると「出だししょっぱなから、やられました。外は真っ暗。風と波の音ばかりでした」と伝えた。
その後は風に乗るとスピードを上げて順調に航海を続け、予定より1週間早い4月16日にハワイのオアフ島沖を通過。「沖合から見るダイヤモンドヘッドは意外にきれいでしたが、船も多く、ゆっくりと眺めている暇はありませんでした」「風と波が強く、まるで暴れ馬に乗っているよう」などと語った。
日本列島に近づくと黒潮や悪天候に行く手を阻まれ、ベテランヨットマンも苦戦を強いられた。
出航から約1カ月半後の5月19日。「午前1時ごろ、スコールが来ました。波は比較的小さいものの、風向きは東西南北と安定せず、午前3時ごろまで振り回されました」
5月23日。「昨夜はスコールのでっかいのが何個も来て大変でした。ヨットは、右へ行っても左へ行ってもバックする始末。寝ずに頑張ったのですがダメでした」
5月28日。「黒潮から逃れるために南へ逃げています。自然現象には勝てません。仕方ないです。我慢です」
6月2日夜に黒潮を乗り越えて一気に速度を上げると4日未明、ゴールに設定した紀伊水道に入った。

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