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記者会見で航海を振り返る堀江謙一さん=5日午後、西宮市西宮浜4、新西宮ヨットハーバー(撮影・斎藤雅志)
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記者会見で航海を振り返る堀江謙一さん=5日午後、西宮市西宮浜4、新西宮ヨットハーバー(撮影・斎藤雅志)

 少年の心を抱き続ける冒険家が、83歳でまたも偉業をやってのけた。世界最高齢となるヨット単独無寄港の太平洋横断を成功させた堀江謙一さん。新西宮ヨットハーバー(西宮市)で5日、帰港セレモニーと記者会見に臨み、「夢を夢で終わらせず、現実の冒険として挑戦した。無事に終えられ、大きな喜び」と笑みを見せた。

 「現地の人たちが60年前の航海を覚えてくれていた」。米サンフランシスコへ行った時のことを、堀江さんは会見で振り返った。

 60年前の航海を逆にたどると発表したのは昨年11月。だが新型コロナウイルスが準備の壁になった。

 出発地点へヨットを運ぶ運賃が「10倍になった」。ワクチン接種や陰性証明がないと出国できない…。「いつストップがかかるか、薄氷を踏む思いだった」。周囲の協力で一つ一つ解決でき、「うまくいきすぎたくらい」と感謝の言葉を繰り返した。

 69日間の航海は荒天や潮流との闘いだった。出航の直後に「嵐の洗礼」を受けた。その後は貿易風に乗って西進。予定より1週間早くハワイを通過し、4月下旬に日付変更線を越えた。

 だが日本に近づくと、黒潮の大蛇行や悪天候に悩まされた。「ヨットは右へ行っても左へ行ってもバックする始末。寝ずに頑張ったのですがダメでした」。ウェブで発信する航海日記にはそう記した。

 多くの挑戦を乗り越えたベテランだが、前回の航海は14年前。会見では「基本的には経験が役立ったけど、忘れている部分もあった。何事も初心に返ってやるべきだと再学習できた」。

 船着き場で上陸し、1歩目を踏みしめた感触を「意外に歩きにくい。昔は陸に上がると『陸は陸だな』と感じたが、今日は動いているような気がした」と語った。

 セレモニーで、過酷な航海を「精神と肉体の完全燃焼を目指し、成し遂げることができた」と表現した堀江さん。次の目標を問われ、こう声を張った。

 「航海中にはいろいろ思い描いていた。明日にも出発できるという気持ちです」(山岸洋介)

阪神堀江謙一さん
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