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 近年、台風や豪雨が頻発し、河川の氾濫や土砂崩れなどで農業が大きな被害を受けている。農林水産省によると、2020年の自然災害による国内での農林水産関係の被害額は2473億円に上った。

 同年は7月に豪雨で球磨(くま)川が氾濫するなどし、九州を中心に被害が発生した。果樹園や水田、葉たばこ畑へ土砂が流入。農業用機械やビニールハウス、畜産物処理加工施設などが被害を受けた。

 11~20年の10年間で被害額(東日本大震災など除く)が最大だったのは、西日本豪雨があった18年で、5138億円だった。

 消防庁の統計を調べると、兵庫県の11~20年での最大被害額は11年の約265億円。この年は台風が相次いで列島に上陸。12号で播磨が、15号では淡路島が大きな被害を受けた。

 1時間の降水量が80ミリ以上の「猛烈な雨」の年間発生回数も増加傾向にある。農水省によると、発生回数の10年間ごとの平均は、1981~90年=16回▽91~2000年=17回▽01~10年=21回▽11~20年=26回-と推移している。

 災害の影響を最小限に抑えて早期復旧するため、農業版BCP(事業継続計画)の作成は一つの手段だ。農水省は昨年、生産者向けにチェックリストをつくり、公表した。

 畑などを含む下流の地域を守るため、水田に雨水をためて河川への流入を防ぐ「田んぼダム」を設ける動きが各地で広がっている。(堀内達成)

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