東京・町田を拠点とするカンパニー「音楽座ミュージカル」が、浅田次郎さんの短編小説を原作とする「ラブ・レター」を22日、神戸文化ホール(神戸市中央区)で上演する。創立35周年を迎えた今年、旗揚げした故相川レイ子さんが東日本大震災をきっかけに作った最後の作品を再演。兵庫出身のキャストも参加し、脚本や演出を見直して生まれ変わった名作が、改めて「生きる意味」を問い掛ける。(末永陽子)
「このシーンはもっと強弱が要るんじゃない?」
「会話のテンポを変えてみようか」
稽古場では、場面が切り替わるたびに俳優やスタッフが集まって意見を出し合う。一方的に指示する特定の演出家を置かず、集団で作り上げる独自のシステムを貫く。
「うちの最大の特徴です。全員が当事者として一緒に作り上げる」。スタッフの一人が説明してくれた。
1987年の創立以来、88年の「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」などオリジナルミュージカルを次々と世に送り出した。独自性や芸術性が高く評価され、文化庁芸術祭賞や紀伊国屋演劇賞を受賞している。
集団で演劇を作り上げる体制を確立し、カリスマ的存在だった相川さんが2016年に亡くなった後も、メンバーは作品に通底するテーマを引き継いできた。
一方で、働く姿勢などを伝える企業向けの研修事業も手掛ける。新型コロナウイルスの感染拡大でオンライン研修も始めたところ、依頼が舞い込んだという。
「ラブ・レター」は日本で働くために偽装結婚した中国人女性と、金のために戸籍を売った男の物語。一度も会ったことのない「妻」が亡くなり、男は遺体を引き取りに行くが…。
13年の初演に続き、15年に再演。「死者が生者を励ます」という根底にあるテーマを残したまま、新しい演出や新曲を取り入れた。
出演者たちは「優しい気持ちになれる作品を届けたい」と日々、練習に汗を流している。
神戸を皮切りに、東京や名古屋、広島でも上演される。音楽座ミュージカルチケットセンターTEL0120・503404
◇
メインキャストには、神戸市垂水区出身の清田和美さん(40)も名を連ねる。
大阪芸術大に在学中、初めて同カンパニーの舞台と出合い、「衝撃で見終わった後、立ち上がれなかった」と話す。04年に入団。コロナ禍では「表現できる場所のある喜びを、改めて実感した」と振り返る。
今回演じるのは、妻の白蘭(パイラン)が働くお店のママ。懐の深い人物だが、「人としての強さがなかなか出せなくて…」と難役と向き合う。「明日をもうちょっとだけ頑張ってみよう。そんな作品にしたい」と意気込む。
新人の濱口喜恵さん(21)は兵庫県川西市出身。音大で足のけがに悩んでいた頃、オンラインで作品を見たことが入団につながった。「『そのままでいいよ』と自分を認めてもらえたようで、励まされた。見る人にも同じように感じてもらいたい」と笑顔を見せた。
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