今年に入り、特定抗争指定暴力団の山口組(神戸市灘区)と神戸山口組(同市中央区)の抗争とみられる事件が頻発している。全国最大の暴力団の分裂から8月で丸7年となるのを前に、「主導権を握った山口組による脅しが最終段階に入った」との見方もある。抗争の現在地を探った。
■トップ自宅に直接銃弾
5日午後2時ごろ、神戸市北区の住宅街に十数回の発砲音が響き渡った。弾痕や複数の薬きょうが見つかったのは、兵庫県警が24時間態勢で警戒に当たっていた神戸山口組・井上邦雄組長の自宅だった。直後、岐阜市に住むという40代の男が回転式拳銃1丁を持って交番に出頭した。
5月には、神戸市中央区の飲食店で消火器をまき散らした山口組系組幹部らが逮捕され、「井上組長が関係する店なので狙った」と供述。大阪府豊中市では同月、神戸山口組の入江禎副組長の自宅に車が突っ込む事件もあった。
捜査関係者は「ついに井上組長の自宅が直接狙われたということは、『いつでもやれる』という山口組側のメッセージとも受け取れる」と分析する。
■狙われた幹部たち
2015年8月、山口組の篠田建市(通称・司忍)組長を中心とする執行部の組織運営に反旗を翻し、当時「山健組」(神戸市中央区)のトップだった井上組長ら13人の直系組長が、神戸山口組を結成した。
その後、互いの組員を狙った攻撃や組事務所への車両突入事件が連続する。そして抗争がピークを迎えたのは、山口組ナンバー2の高山清司若頭が服役を終え、出所した19年だ。
同年10月に山健組事務所前で同組員2人が銃殺され、11月には尼崎市で直系組長が自動小銃で撃たれて殺害された。同時期には熊本市や札幌市でも、直系組長に対する襲撃事件が起きた。
神戸山口組の幹部が連続して攻撃を受けた後、20年1月の「特定抗争指定」により活動が厳しく制限されたことや、新型コロナウイルスの感染拡大によって、抗争は一時沈静化したかに見えた。ところがその裏で、井上組長から代替わりした山健組が、敵対してきた山口組に復帰して合流。直系組織の池田組(岡山市)もたもとを分かったことで、勢力図が大きく傾いていたのだった。
■攻撃「新たな段階」か
そして年が明け、山口組の攻撃は神戸山口組の副組長、トップへと向かった。6月6日には神戸山口組から離脱した指定暴力団「絆会」(兵庫県尼崎市)の神戸市長田区にある織田絆誠代表宅にも軽乗用車が突っ込むなど、ほかの関連組織を狙った事件も連続している。
ある捜査員は「このタイミングで攻撃が激化した理由は山口組のナンバー1、2に聞かないと分からない」とした上で、「篠田組長は80歳、高山若頭は74歳。抗争も丸7年が近づき、山口組としては粘り続ける井上組長を引退させて、早く抗争の幕引きを図りたいのかも知れない」と語る。
市民の不安が高まる中、兵庫県警は県内の小中学校や、暴力団関連施設の周辺でパトカーなどによる巡回を強化している。
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