中学3年生の「春の修学旅行」が戻ってきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ここ2年、計画は二転三転し、関係者は翻弄(ほんろう)され続けたが、ようやく一段落。コロナ禍以前のように、春に出かけるビッグイベントが再開した。生徒らは最高の思い出づくりに胸を躍らせ、次々に旅立っている。(鈴木久仁子)
5月下旬、神戸市中央区の市立布引中学校。3年生の教室では6月13日から出発する修学旅行の準備に余念がなかった。行き先は2泊3日の大阪。本来は九州方面の予定で、水害に遭った熊本県も訪れる計画だった。そのため、防災教育にも1年時から力を入れてきたが、かなわなかった。
理由は同市教育委員会から2020年の11月に出た「300キロ制限」と「基本48時間以内(上限60時間)に」という通知。同年春は緊急事態宣言下で、市内9割の学校が秋に1泊2日か日帰り。行き先は近畿圏内で済ませていたため「次年度の計画の目安に」と出されたものだった。
結局、21年の春も緊急事態宣言下で受験目前の秋に行かざるを得なくなった。市内83校中、1泊2日=62校▽日帰り=17校▽2泊3日=4校-という旅程で、淡路島▽ネスタリゾート神戸(兵庫県三木市)▽ナガシマスパーランド(三重県)など「感染者が出たら公共の交通機関を使わずに地続きで戻れる範囲」を計画した。
各校では予測できない感染の波をにらみつつ、さまざまな制限を考慮。旅先での感染防止対策、医療機関との連携手段、変更のたびに保護者へ参加同意書などを取っての説明-と神経をすり減らした。市教委の担当者は「校長らは生徒らの気持ちを酌み、薄氷を踏む思いだ」と話す。今年は、ようやく緊急事態宣言のない春となり「秋に計画している学校も若干あるが、大半は春実施」という。
それでも布引中の大沢一司教諭は「変更は想定内だった。何があってもいいように対応は考えてきた。近場の大阪でも実りのある内容にこだわった」と胸を張る。目玉は2泊とも大阪市内の一流ホテルに宿泊すること。食事、サービス、もてなしの文化を肌で触れる機会だ。
また、吉本興業の若手芸人と一緒に大阪の町を歩いて歴史や文化を学んだり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を楽しんだりする。最終日には大阪国際平和センター(ピースおおさか)での平和・安全保障学習も盛り込んだ。
生徒らは、それぞれのグループで自由行動の計画を決め、模造紙で発表する準備をした。「修学旅行に行けることになってうれしい。近くでも家族とは経験できない内容で楽しみ」と笑顔が広がった。

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