放課後は日暮れまで。土日は試合の付き添いに-。そんな学校の部活動顧問の先生たちを巡る「常識」が少しずつ変わってきた。後押しするのは「学校の働き方改革」と新型コロナウイルス禍でめまぐるしく変動した日常。学校を挙げて先進的に取り組む神戸市立本山中学校(同市東灘区)を取材した。(鈴木久仁子)
同校では2021年度から年間を通じて、午後5時での完全下校とした。これまで、3~9月の夏季は同6時までだったので、1時間繰り上がった。教職員も同5時5分には退勤としている。
だからといって「授業時間を削ったり、部活の内容が薄くなったりするわけではない。鍵は意識改革」と古川雅一校長。
見直しは朝一番の職員室の朝礼から。「『今日は健康診断です』『体育は合同です』とか朝の連絡をやめた。一斉メールでいい。自立しようと」。1時間目の授業開始は20分繰り上げ、掃除当番もやめて、全員で清掃して時間短縮。結果、30分ひねり出すことができた。この取り組みは市内に広がりつつあるという。
当初は反発も少なくなかった。部活動に熱心な教諭からは「試合に勝てなくなる」「もっとやりたい生徒もいる」などの声が上がった。一方で、「介護や子育て中でありがたい」という意見も。古川校長は「取りあえずやってみよう。だめなら戻そう」と説得し、トップダウンで意識改革を敢行。今では「翌日の授業の準備が早く取りかかれて助かる」「帰宅が早くなり、家族から喜ばれる」とすっかり定着した。
「コロナ禍で効率や縮小を求められる機運だったのも追い風になった」。古川校長は完全下校の繰り上げに手応えを示す。5月末にあった部活の保護者会では「最初は戸惑ったが、ゆっくり晩ご飯を食べて塾に行けるようになった」「あいた時間で自主練習するようになった」と歓迎ムードが漂った。
野球部の甲斐雅彦顧問は「時間短縮を補う質の高い練習内容を考えるようになった」と話し、保護者は「先生の私生活も大切-という視点で保護者の意識改革も必要」と説く。野球部は今月の東灘区中学総体で優勝を果たした。
国は25年度末を目標に公立中学校の運動部活を「地域移行」する改革を提言。今後、さらに中学校の部活は大きく変革していく見通しだ。

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