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参院選を前に結束を確認した自民党兵庫県連の定期大会。自公で2議席確保を目指すが、水面下では激しい前哨戦も=19日午後、神戸市中央区
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参院選を前に結束を確認した自民党兵庫県連の定期大会。自公で2議席確保を目指すが、水面下では激しい前哨戦も=19日午後、神戸市中央区
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6年前の参院選で公明党候補の応援に駆け付けた安倍晋三首相(当時)=2016年6月、神戸市中央区
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6年前の参院選で公明党候補の応援に駆け付けた安倍晋三首相(当時)=2016年6月、神戸市中央区

 22日に公示される参院選の兵庫選挙区(改選数3)で、連立政権を組む自民、公明両党がいずれも現職の当選を目指し、駆け引きを繰り広げている。約20年にわたり、打算や妥協を抱えながらパートナー関係を続けるが、勢いのある日本維新の会への警戒から、公明は自民に「これまで以上の支援」を期待。自民側には3年前の前回選で公明候補の得票を下回った苦い記憶があり、間合いに悩む。何が起きているのか。

■全国でも最激戦区

 「こちらが出向いたら、公明は既に2、3回足を運んでいる」。自民県連の関係者は、業界団体へのあいさつ回りでの一幕に舌を巻いた。

 兵庫選挙区の改選数が2から3に増えた2016年、公明は24年ぶりに公認候補を擁立。3選を果たした自民現職に次ぐ2番手で初当選した。

 公明候補は当時、新人ながら54万票超の支持を得た。この選挙で党が集めた県内の比例票は約37万票。支持母体・創価学会の組織票に、自民支持層を含む約17万票を上乗せした。

 改選を迎える今回、新型コロナウイルス禍で学会の活動が制限され、集票力の陰りもささやかれる。

 公明県本部の関係者は「兵庫は全国でも最激戦区。当選ラインは50万票だが、うちの票だけでは無理。自民の協力は不可欠だ」と危機感を強める。

■「持ちつ持たれつ」も…

 約20年にわたり連立政権を組む自公は「持ちつ持たれつ」の関係を維持してきた。参院選の「相互推薦」はその一つで、1人区では強固な組織票を持つ公明が自民候補を推し、自民は複数選挙区に立つ公明候補を推薦している。

 だが、県内では3年前の前回選で関係のほころびがあらわになった。当時、官邸主導で公明への手厚い支援が行われ、安倍晋三首相も公明候補の応援に駆け付けたほか、ポスターにも一緒に並んだ。自民候補は約46万6千票と低迷し、維新、公明に続く3番手で滑り込んだ。

 自民県連には不満が残り、今回の相互推薦の協議が一時暗礁に乗り上げる背景にもなった。関係者によると、学会とパイプのある菅義偉前首相が間を取り持ち、ほぼ従来通りの相互推薦で落ち着いたという。

 ただ、兵庫の自民にとって懸念が消えたわけではない。県連幹部は「公明に配慮しすぎて維新に負ければ、来春の統一地方選にも影響する」と不満を漏らす。

■「公明優遇」くすぶる不満

 今年4月、岸田文雄首相が公明現職と並んで必勝を祈願する写真が、自民の機関紙「自由民主」の号外トップを飾った。一方で、改選を迎える自民現職の写真が紙面に載ったのはその1カ月後だった。

 3年前の公明優遇を想起させる展開に、県連関係者は「どちらが自民から立つのか」と不快感を示す。公示前日の21日には、自民現職が所属する派閥トップの安倍元首相が、公明現職の決起集会に出席する予定だ。

 自民は、憲法改正や「核共有」政策の議論開始などを公約に盛り込んで保守層を狙う維新にも神経をとがらせる。ある県議は「トップ当選の奪還を目指す。一定は(公明を)支援するが、余裕がない」とけん制。

 公明側は「今回は首相と立候補予定者が並んだポスターを作っていない」と配慮をにじませつつ、「衆院選や地方選で自民をずっと支援してきた。協力してもらわないわけにはいかない」と強気の姿勢を示す。

(金 旻革、田中陽一)

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