選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられて今年で6年。この間、10代、20代の投票率は伸び悩んでいる。だからといって若者たちが政治にまるで無関心かといえば、そうでもないようで。大学生らに政治への注文を尋ねたところ、「少子化、どうする」「コロナ禍対策は」「発信力が足りない」など多くの意見が飛び出した。(堀内達成)
参院選を前に、兵庫県内の大学に通う若者に話を聞いた。
「結婚して子どもを持つことが何だか、ぜいたくなように思う」。こう話すのは甲南大法学部2年の梶田裕貴さん(19)=神戸市北区。2021年の婚姻件数は約50万組で戦後最少、生まれた赤ちゃんの数約81万人も統計開始以来最少だった。
梶田さんの周りでも「お金がすごくかかりそう」とすでに結婚を諦めている学生がいるという。「でも、このまま未婚率が上がって少子化が進むのがよいこととも思えない。コロナ禍で出会いの機会も減った。政治に解決策はありますか」
関西学院大文学部3年の柴崎辰徳さん(20)=加東市=は、新型コロナウイルスの感染が拡大した2年前に入学した。ほとんどがオンライン授業だった。「自宅にずっといて無気力になり、苦しかった」。上級生との交流がないため就職活動のアドバイスも得られず、途方にくれた。経済的、精神的に苦しむ学生らへの支援を訴える。
「極めて遺憾」「新しい資本主義」「未曽有の…」「骨太の方針」…。神戸学院大法学部2年の吉田崇規さん(21)=加古川市=は政治家の使う言葉に「なじめない」と困り顔だ。聞き慣れないワードが耳に入った時点で、関心が一気に遠のいてしまう。本当に伝えようとする気があるのか。「高校生にも分かるような簡単な言葉に言い換えて語ってほしい」と言う。
「汚職など悪いニュースばかりが目立つが、政治は暮らしに役立つ成果も残しているはず」。そう考えるのは甲南大経営学部3年の吉田拓未さん(20)=大阪市西淀川区。とはいえ、どうやってそれを知ったらいいのかが分からない。政治家や政党のホームページ? 交流サイト(SNS)? 「発信力を高める努力をしてほしいし、メディアもきちんと伝えて」と求める。
関学大経済学部2年の岡崎亮太さん(20)=伊丹市=は、政治が「脱炭素」にどう取り組むかに興味を持つ。「私たちの世代は小さい頃から環境教育を受けてきた。僕たちにツケを回さないよう、再生エネルギーへの転換などを率先して進めてほしい」。欧米と違い、日本の選挙で環境問題が大きな争点になることは少ないが「政治が積極的に議論を盛り上げて」と願う。
【砂原庸介・神戸大法学部教授(政治学)の話】政治に無関心な若者が多いのは、自分たちの訴えや行動で何かを変えたという実体験が乏しいからではないか。山形県遊佐(ゆざ)町では「少年議会」に年間45万円の予算を与え、子どもたちが決めた施策を実現している。こうした機会を若者にもっと提供するべきだ。学校の主権者教育でも、みんなで協力して課題を発見し、自分たちなりに解決するプログラムを多く組み込む必要がある。
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