総合 総合 sougou

  • 印刷
神戸地裁=神戸市中央区橘通2
拡大
神戸地裁=神戸市中央区橘通2
悔しさで唇をかむ木戸一仁さん(左)と妻久美子さん=22日午後、神戸市中央区橘通3、市立婦人会館
拡大
悔しさで唇をかむ木戸一仁さん(左)と妻久美子さん=22日午後、神戸市中央区橘通3、市立婦人会館

 兵庫県警機動隊の巡査だった木戸大地さん=当時(24)=が自殺したのは、先輩らのパワーハラスメントが原因として、広島市に住む両親が県に約8千万円の損害賠償を求めた訴訟で、神戸地裁(久保井恵子裁判長)は22日、先輩隊員にパワハラ行為があったと認定して、慰謝料計100万円の支払いを命じた。一方で、パワハラ行為と自殺との因果関係は認めなかった。

 訴状などによると、木戸さんは2012年9月から機動隊で勤務。15年10月6日に隊舎自室で首をつっているのが見つかり、9日後に病院で亡くなった。両親は先輩隊員や上司のパワハラでうつ病を発症し、自殺に至ったと訴え、県(県警)は先輩隊員らのパワハラを否定し、「必要な指導」と主張していた。

 判決では、先輩隊員が、技能試験で同僚に解答を見せたことを否定した木戸さんに、自殺前日と当日に認めるよう追及した▽書類のミスした箇所に「ボケ木戸」と書いた付箋を貼った-など、四つの行為を「指導の域を超え、違法」としてパワハラだったと指摘した。

 その一方で、木戸さんがうつ病を発症したのは自殺を図る約3カ月前の15年7月ごろとしたが、後輩への指導や機動隊での立場に悩んでいた事情がうかがえるなどと述べ、うつ病の発症や自殺との因果関係は認めなかった。

 判決の後、原告で木戸さんの父、一仁さん(73)は神戸市内で会見し、「あまりにも納得しがたい内容で、胸が張り裂ける思い」と語った。両親側は控訴する方針で代理人の市川守弘弁護士は「事実関係は認めるが、(パワハラとうつ病の発症、自殺との)因果関係は抽象的な根拠で否定する。警察官のパワハラを巡る他の訴訟と同じ」と指摘した。

 兵庫県警は判決を受け「内容を検討し、関係機関と協議の上、対応を決めたい」とのコメントを出した。

総合の最新
もっと見る
 

天気(8月11日)

  • 34℃
  • ---℃
  • 20%

  • 36℃
  • ---℃
  • 30%

  • 36℃
  • ---℃
  • 10%

  • 37℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ