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参院選兵庫選挙区に立候補した黒田秀高氏=兵庫県庁(撮影・秋山亮太)
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参院選兵庫選挙区に立候補した黒田秀高氏=兵庫県庁(撮影・秋山亮太)

 1947(昭和22)年、戦後間もない東京に生まれた。焼夷弾に焼かれた街並み、行き交うジープ型の車が記憶にこびり付いている。「アメリカに従属するのではなく、日本独自の政治を」と語気を強める。

 20歳になる頃に元服の儀式を行い、戸籍上の「稔」から使用する名前を変えた。神職になるため、国学院大神道学専攻科を修了。稲荷信仰に熱心だった父親の影響で伏見稲荷大社(京都市)へ奉職した。40年以上勤め、「正禰宜」として2020年に役目を終えた。

 「政治が家業や商売になり、国家国民のためになっていない」。政治団体「維新政党・新風」副代表として立候補。議会正常化に向け、世襲議員の廃止や政党助成金の使途明確化を掲げる。現行憲法は「アメリカの占領軍からの押し付け」とし、破棄を主張。「帝国憲法復元改正論」を唱え、自分たちの手で新たな憲法をつくる必要性を訴える。

 尊敬する政治家は西郷隆盛で「西洋かぶれにならず、日本を取り戻すための政治を目指した」。西洋がもたらした機械文明の過剰な発展を危ぶみ、「否定はしないが寄りかかり過ぎ、人間本来の文化が失われている」と話す。(名倉あかり)

【メモ】

・健康の秘訣…肉、野菜、果物を満遍なく食べること。年齢的にも「最初で最後の選挙」と意気込む

・趣味…読書。日本思想史を専門分野に自ら執筆し、自費出版したことも。「漢字だらけなので、いろんな人に送ったが反応はほとんどない」と苦笑する

【特集ページ】参院選2022

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