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尼崎市の全市民約46万人の住民基本台帳情報などが含まれたUSBが紛失した問題で、経緯について質問に答える受託業者「BIPROGY関西支社」社員(右側の3人)ら=尼崎市東七松町1、尼崎市役所
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尼崎市の全市民約46万人の住民基本台帳情報などが含まれたUSBが紛失した問題で、経緯について質問に答える受託業者「BIPROGY関西支社」社員(右側の3人)ら=尼崎市東七松町1、尼崎市役所

 兵庫県尼崎市の委託先業者が、全市民約46万人の名前や生年月日など住民基本台帳の情報を記録したUSBメモリーを紛失した問題で、市や業者が23日午前に記者会見を開いた。主な一問一答は次の通り。

 -なぜデータを持ち出したのか。

 市「大阪府吹田市内のコールセンターで『自分は給付対象になるのか』といった市民からの問い合わせに対応するため、全市民の住民基本台帳など複数のデータが必要だった。インターネット環境が整っていなかったため、今回のみ委託業者のUSBメモリーを使い、尼崎市市政情報センターから持ち出した」

 -作業は1人でした?

 市「市政情報センターからの持ち出しは、BIPROGY関西支社(B社)の再委託先の社員=USBメモリーを紛失=が1人でしていた。入室管理などは行っているが、市職員は立ち会っていない」

 B社「社員は40代半ば。20年近く尼崎市の業務に携わっていた。過去に問題はなかった」

 -個人での持ち出しには許可が必要だったほか、データを移した後に消去するのも怠っている。

 市「事業所外でのデータ処理は許可しており、その際にパスワードをかけることや暗号化処理は規定している。だが、今回USBメモリーを個人で持ち出す許可はしていなかった」

 B社「USBメモリーでの持ち出しに許可が必要なことや、データをその場で速やかに消去することなど、明確に再委託先の社員に指示ができていなかった。本来絶対に守らなければならない事柄だった」

 -そのまま飲みに行った。

 B社「作業後はすぐ帰社するのが決まりだったが、守られていなかった。コールセンターでB社社員3人が一緒に作業し、B社社員が居酒屋に立ち寄ろうと持ちかけた。21日午後7時半~10時半ごろまで4人で食事や飲酒をし、最寄り駅で別れた。当時は泥酔しているようではなかったが、その後、再委託先の社員は一人で徒歩で帰宅中に路上で寝てしまい、午前2、3時に目覚めたところ、USBメモリーが入ったかばんが無いのに気付いた」

 -市に連絡するのに時間がかかったのはなぜか。

 B社「再委託先の社員が周辺を探したが見つからず、22日に大阪府内の交番で遺失物届を出し、午後2時ごろ連絡があった。尼崎市には午後3時45分ごろに伝えた。規則では紛失に気付いたら早急に連絡をしなければならない。現在も引き続き捜索をしている」

 -再発防止策は。

 市「USBメモリーなど電子記録媒体を市の事業所外に持ち出す場合は、個人ではなく運送会社のセキュリティー便を利用する-など、具体的な運搬方法を含めて必ず許可がいることを徹底させる。委託契約で交わす仕様書なども保護対策をチェックし、強化するとともに職員研修などで啓発していく」

 B社「データを扱う企業として、あってはならない事態。禁止事項も定めていたが、守られていなかったり、指示ができていなかったりした。市民にも市当局にも大変なご迷惑をおかけしてしまった」

 -損害賠償の検討は。

 市「現在情報を精査している。契約には損害賠償についても触れられており、実際に被害が生じた場合は検討する」

阪神
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