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個人情報の入ったUSBの紛失について説明する「ビプロジー」の幹部ら=24日午後3時40分、尼崎市役所
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個人情報の入ったUSBの紛失について説明する「ビプロジー」の幹部ら=24日午後3時40分、尼崎市役所

 尼崎市の全市民分の個人情報が入ったUSBメモリーを委託業者が紛失したことについて、委託業者の「BIPROGY」(ビプロジー)が24日、USBを発見したと発表。会見での幹部らの主な一問一答は次の通り。

■社員の自宅ではないマンション敷地内で発見

 -発見時の状況は。

 「11時40分に一報があった。吹田市にあるマンションの敷地内で見つかった。(紛失した協力会社の社員の)自宅ではない。警察と一緒に捜索し、本人が発見した。USBのパスワードが変更されていないことを確認し、データもそのままの状態だった」

 -第三者が動かした形跡は。

 「可能性としては否定できない。本当に反省すべき点だが、本人が酔って、眠り込んでいるので記憶が曖昧で、本人が(現場に)行った可能性もある。本人は、明確に記憶があるわけではないと話している。寝ていた場所も曖昧」

■携帯電話会社が協力、警察も一緒に探し

 -携帯電話の位置情報で確認したか。

 「携帯電話会社に協力していただき、大体の場所を特定し、本人の記憶も基に探した。結果として位置情報は非常に有効だった」

 -データの漏えいは。

 「USBの本体が発見されたので、データだけが他の場所で売買されている可能性は低く、USB自体も他人に渡っていた可能性は状況的に低いと考えている。それでも常に、万が一データが読み取られていた可能性を考え、闇サイトなどに情報が出ていないかどうかも含め幅広く、しっかりとモニタリングしていく」

 -なぜ警察が同行?

 「探しても見つからないため、本人が23日に盗難届を提出し、警察から打診もあった。今朝(24日朝)から捜索した」

 -かばんの中身は。

 「本人からは今のところ『何かがなくなった』という報告は受けていない。もし、何かなくなっていると分かれば報告する」

 -企業としての責任は。

 「重大な情報を預かりながら紛失してしまったことは、市民の皆さまと尼崎市、そして関係者の皆さまに深くおわび申し上げる」

 「大原則として、元データは触らない▽どうしても触らないといけない時は、(データの持ち主に)同行してもらう▽持ち運びができる媒体は使わないことが原則で、必要な場合はしかるべき承認プロセスを経る▽重要情報を持っている場合は保管場所に置いて、持ち運ばない-。今回はその原則がいずれも守られていなかった。企業としての責任を痛感している」

■「ベテラン社員、そこにゆるみが…」

 -なぜここまで基本的なミスをしたのか。

 「本来、徹底して守るべきこと。協力会社の人たちにもそういった契約をしている。日々の行動の中でセルフチェックすべきところが、今回、長年一緒にやっているという甘えがあり、チェックが抜けていた。全ての組織に対してチェックができるプロセスを周知、啓発していく」

 -4人の作業員に重要な情報を持っている自覚はあったか。

 「自覚があっても実際の行動に表れないと意味がない。そこが緩かったと反省をしている」

 -緩みが生じる社内風土があったか。

 「コンプライアンスなどは繰り返しの教育を徹底している。しかし、今回はしっかりとプロセスを経て、クロスチェックをするところが抜けていた。慣れてしまっていたと考える」

 -何が「慣れ」につながっていたのか。

 「データ移行作業の承認は得ていたが、手順や、持ち運び可能な媒体を使うことは市の承認を得られていなかった。今回作業していた4人のうち、2人がベテランで、プロジェクトマネジャーは30年、当該の社員は20年ほど情報システムの業務経歴がある。ベテラン社員なので、作業が1人でできてしまい、そこに緩みがあったと考える。1人でできる作業もクロスチェックを徹底しなければならない」

 「また、お客さまと一緒に作業するといった決まりはセキュリティーポリシーに記載されている」

 -市の承認が必要だと認識しているのか。

 「外に持ち出す時は承認を得るのは当然。必要ないという認識だったなら是正する。USBなどで運搬する場合は許可が必要なことはちゃんと説明ができていなかった。文書にして確認することを(当該の社員は)知らなかった」

■他の自治体は

 -他の自治体も同じ状況にならないか。

 「尼崎はその地域で長くやっていた社員でチームを組んでいた。他の地域もそれぞれに事情に適した形でチームを組んでいる。慣れはどこにでもあるが、それが原因で事件を起こしてはいけない。常に情報管理において守るべきことを再認識するよう指導し、管理も年々バージョンアップしてきたが、今回の件をしっかりと反省し、他のところでも同じ状況がないかという総点検の指示は出した。『分かっているから』といってプロセスを飛ばすのは、リスクがあると分かっている。今回は残念ながらそれが抜けていた」

 -処分は。

 「社内規定に照らし適切に、厳格に対応する」

 -協力会社の名称は。

 「『アイフロント』という会社。社員はそのさらに委託先の所属だった。資本関係はなく完全なパートナー企業」

■「本人は深く反省」

 -USBをなくした社員の言葉は。

 「本人は深く反省している。データの更新作業の承認が得られた時点で、持ち出す承認も得られたという認識で持ち出した、と聞いている。データ削除も本人に認識がなかった。今回の作業ではうっかり忘れていた、と聞いている。すぐに紛失を連絡しなかったのも、本人は最初、とにかく探すために動いてしまったと話している」

 -何度も繰り返しているのでは。

 「尼崎市の業務に関しては、USBを使ったのは初めて。今回は離れた場所でデータを最新にしないといけなかった。本来は許可をしっかり取るべきところが抜けていた」

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