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贈呈式に出席した(右から)上田岳弘さん、砂原浩太朗さん、岡田利規さん=24日午後、東京都港区
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贈呈式に出席した(右から)上田岳弘さん、砂原浩太朗さん、岡田利規さん=24日午後、東京都港区

 第35回三島由紀夫賞、山本周五郎賞(新潮文芸振興会主催)と、第46回川端康成文学賞(川端康成記念会主催)の贈呈式が24日、東京都内のホテルで開かれた。三島賞は岡田利規さんの「ブロッコリー・レボリューション」(「新潮」2月号)に、山本賞は神戸市出身、砂原浩太朗さんの「黛家の兄弟」(講談社)、川端賞は明石市出身、上田岳弘さんの「旅のない」(「群像」2021年5月号)に贈られた。

 砂原さんの受賞作は、架空の藩「神山藩」を舞台とするシリーズの2作目。神山藩の神の字は神戸から採ったという。砂原さんは「どんな短編でもビルドゥングス・ロマン(成長小説)のつもりで書いている。思いのこもった作品で大きな賞をいただいたことは、これ以上ない喜び」と笑顔を見せた。

 上田さんは初の短編集となった表題作で新型コロナウイルス禍の日々を描いた。2020年という数字の並びに「何か起こるんじゃないか」と直感していたといい、「このパンデミック(世界的大流行)が終わってから読んでもらうと、また違った感想を抱くと思う」と語った。

 また、岡田さんは「大きな賞をいただいたのは運が良かった。ありがたい」と謝意を表した。(末永陽子)

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