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外国人の立場から日本の政治の印象を語る関学大2年の金鼎さん=神戸市中央区、神戸新聞社(撮影・小林良多)
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外国人の立場から日本の政治の印象を語る関学大2年の金鼎さん=神戸市中央区、神戸新聞社(撮影・小林良多)
ド・ティ・タオ・グエンさん
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ド・ティ・タオ・グエンさん
「クーデター前は国を信頼して、将来に期待を持っていたのに」と振り返るミャンマー人女性=神戸市内
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「クーデター前は国を信頼して、将来に期待を持っていたのに」と振り返るミャンマー人女性=神戸市内

 政治に無関心といわれる若者たち。これって日本だけ? アジアの国々を見渡せば、政府が言論弾圧を強める国がある。政治家の不正に若者が立ち上がった国もある。兵庫で学ぶ3人の留学生に尋ねた。ニッポンの若者と選挙、どう見えますか?(堀内達成)

 「日本の若者が政治に無関心な理由? やっぱり政治や政府を信頼しているからでは」

 ミャンマーから留学中の女性(27)=神戸市。同国では昨年2月、国軍によるクーデターが起こり、民主化は大きく後退。言論弾圧が強まる。女性は「私がミャンマーにいたら武装組織に入って軍と戦っていたかも」と憤る。

 2011年に軍政から民政に移管したミャンマー。女性も2度の総選挙で、民主化指導者アウンサンスーチー氏が率いた国民民主連盟(NLD)に投票してきた。経済も活性化し、明るい未来を描いていたが、状況は一転。軍政府は来年8月までに総選挙を実施するとしているが、民意がどこまで反映されるかは分からない。それでも「投票して、みんなの力を集める」と女性は語る。

 自動車製造技術を学ぶため、来日したのはクーデターのわずか3カ月前。現在は専門学校で日本語やビジネスの基本を学ぶ。政治家の街頭演説に足を止めない若者の姿を見て「興味がないんだな」と気付いた。

 母国と比べ、日本の治安はいい。でも、政治に無関心な同世代をうらやましいとは思わない。「今は平和でも、それがいつまで続くか分からないから」。無関心がむしろ危うく見える。

     ◇

 今年春に韓国から来日した関西学院大2年、金鼎さん(19)=尼崎市=は驚いた。街中で選挙ポスターを見掛け、日本の知人に「何の選挙?」と聞くと「分からない」と言われたから。

 日本に関心があり、ニュースや交流サイト(SNS)の情報で、日本の若者が政治に興味がないということは知っていたが、「本当だったんだ」。

 韓国の大統領選では、全世代で投票率が高い。今年3月の同選挙でも8割近くが投票。「日本と違って、国のリーダーを自分たちで選ぶ直接選挙が影響しているのだろう」。そう話す金さんが政治に目覚めたのは2016年。当時の朴槿恵大統領に収賄問題などが浮上。まだ選挙権はなかったが、学校や家庭ではその話題で持ちきりとなり、デモにも参加した。大統領は罷免され、「自分たちが動けば大統領も代わる」と実感した。

 コロナ禍で大学に通えない。そんな不満を日本の同世代が口にしているのを聞く。「身近な問題を解決する手段が政治だと思う。そう考えれば、興味が持てるかも」

 ベトナムから留学してきた神戸市外国語大大学院生のド・ティ・タオ・グエンさん(25)=堺市=は「ベトナムでは友だちと政治の話はめったにしなかった。日本だけではないと思う」。昨年の国会議員選挙の投票率は99・6%。投票が事実上の義務となっているからか、数字が示すほどは政治に熱狂しているようでもない。

 ベトナムは共産党の一党支配だが、国会は行政の監視役として一定の存在感があるとされる。一方、日本の参院選には多数の政党が候補を立てている。ドさんは「候補者は公約を守るの? 見極めが大事だけど、投票しないのはもったいない」と話した。

【特集ページ】参院選2022

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