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 38・29%。参院選兵庫選挙区で史上最低だったときの投票率です。なんと6割以上の有権者が自らの権利を放棄しました。いつのことでしょう。

 1995年7月です。そう、阪神・淡路大震災の発生からわずか半年後。生活の立て直しに必死で選挙どころではなかった、ということが影響したのかもしれませんが、当時の神戸新聞には最低となった投票率に触れ、「震災後の政治に失望感」という記事が載っています。

 家族を亡くし、自宅を失い、明日の見えない暮らしに途方にくれた被災者がたくさんいました。国に助けてほしい。お金の支援がほしい。そんな声は高まりつつありましたが、国の腰は重たいものでした。「最もその力が必要なときに政治は動かなかった」。避難所でボランティアをしていた人はこう語っています。だから今回は投票に行かなかった、と。

 失望は期待の裏返し。投票するということは、それなりに期待しているということです。はなから期待しなければ、失望もしない。いわば、あきらめ。それがあのとき、史上最低の投票率につながったと思えてなりません。

 一方で、「やっぱり政治を動かさなければ何も変わらない」、そんな意識の萌芽が被災地にあったことも確かでしょう。個人補償を求める市民運動は大きなうねりとなり、3年後の国会で新たな被災者支援法が成立しました。

 ちなみに史上2番目に低い参院選兵庫選挙区の投票率は前回、2019年の48・60%です。投票率が政治への期待のバロメーターとするならば、さびしい数字。

 コロナに物価高。いま、疲弊の声は高まっていますが、さて、政治への期待値は? 投票率が気になるところです。(報道部デスク・岸本達也)

【特集ページ】参院選2022

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