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相崎佐和子氏
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相崎佐和子氏
公示日の第一声を人工知能(AI)技術で言葉の使用頻度や傾向などを図示した
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公示日の第一声を人工知能(AI)技術で言葉の使用頻度や傾向などを図示した

 「野党共闘」の機運を醸成してきた立憲民主党と共産党は、限定的な協力にとどめて参院選に臨んでいる。複数区の兵庫選挙区(改選数3)では今回も競合する2党。立民は旧民主系の分裂によるしこりが解消できず、共産は論戦での埋没回避へ訴えを強める。

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 4日夕、立民新人の相崎佐和子(49)は神戸市内の駅前で、いつものメッセージから演説を始めた。

 「出産で仕事の契約を切られたのが、政治家になったきっかけ。不条理な思いをする人をなくしたい」

 伊丹市議を3期務め、3年前の統一地方選で兵庫県議に転身。参院選で党が「女性候補5割」を掲げる中、白羽の矢が立った。

 旧民進党の分裂後、2度目の参院選を迎えた立民。国政では野党第1党だが、地元の衆院議員は2人で、地方議員を合わせても約30人にとどまる。勢いづく日本維新の会(約60人)にも及ばず、陣営は「その差が選挙戦の活動量にも表れている」と焦りを見せる。

 「自公は物価高の実態が見えていない」「(維新は)与党の腰ぎんちゃく」

 1日、神戸市の街頭で応援に立った党前代表枝野幸男は、議席を持つ自公維を「与党勢力」とみなし、「しっかりした野党の議席が必要だ」と批判を強めた。

 無党派層を念頭に、代表時代の前回選と同様のフレーズで訴え、かつての勢いを取り戻そうと躍起になっている。

 相崎を立てた立民に対し、同じ旧民進の流れをくむ国民民主党は5月になって候補擁立を断念。競合は避けられたが、立民と共産との野党共闘や原発政策を巡って溝は深まる。

 立民、国民の支援団体で、労働組合員29万人を抱える連合兵庫の幹部は「立ち位置が本当に難しい」と困惑する。分裂以降「股裂き状態」に悩まされてきた。

 立民から比例代表に立候補した産業別労働組合(産別)の組織内候補とは、県内各地で一緒に集会を重ねる相崎だが、国民から立った候補との協力はない。

 それを横目に、比例代表で支援がほしい国民県連は、水面下で公明党の支持母体・創価学会と交渉。最近、こんな指示が学会員の一部に飛んだ。「比例は国民へ」。国民は選挙区で公明候補に投票する約束をした。政府予算案に賛成するなど、与党寄りの動きを示す国民の関係者は「公明なら票をバーターしやすい」と明かす。

 足並みが乱れる立民と国民。ルーツを同じくする2党はいま、違う道を進む。=敬称略=

(参院選取材班)

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