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前回はトリプル選となった三田市の開票所。蒸し暑い体育館での作業でトラブルが発生し、職員が対応に追われた=2019年7月
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前回はトリプル選となった三田市の開票所。蒸し暑い体育館での作業でトラブルが発生し、職員が対応に追われた=2019年7月

 史上最速の梅雨明けで異例の猛暑が続く中、参院選は10日、投開票を迎える。前回の参院選では、高温多湿のため開票作業中の投票用紙が湿り、読み取り機がうまく作動しないなどのトラブルが兵庫県内でも起きた。各市町は空調設備のない会場に可動式の冷房を設けるなど猛暑対策を急いでいる。(井川朋宏)

 前回の参院選(2019年7月)で作業に支障を来したのが三田市。市長選と市議補選とのトリプル選挙だった。開票所となったアメニス城山体育館には冷房がなく、湿度90%、気温26度を記録する中、送風機2台のみで職員約230人が作業に当たった。手の汗などで投票用紙が湿り、文字がかすんだり複数枚がくっついたりし、作業は大幅に遅れ、比例代表の確定発表は翌朝の6時近くまでずれ込んだ。

 今回の開票所も同じ体育館。新たに可動式のクーラー5台をレンタルし、読み取り機や計数機の周辺などに置く。また今回作業にあたる職員ら約160人全員に汗ふき用のタオルを支給する。扉や窓もできるだけ開放。同市選挙管理委員会は「何より心配なのは機器の機能が低下しないこと。滞りなく進めたい」。

 伊丹市も16年7月の参院選でトラブルに見舞われた。伊丹スポーツセンター体育館で投票用紙が湿り、読み取り機や計数機が紙詰まりを起こした。同市はこれを受け、夏の選挙での開票所を、冷房が完備された大阪芸大短大部伊丹学舎の体育館に移した。

 ところが今回は同大がオープンキャンパスのため、開票所は再び伊丹スポーツセンターに。可動式クーラー2台、大型扇風機4台を置き、扉も開けるという。同市選管は「当日の気温と湿度次第で、ふたを開けてみないとわからない」と危惧している。

 神戸市では19年度から、避難所に指定された中学校で空調の整備が進み、北区の開票所となる山田中学校体育館でもエアコン4台が設けられた。しかし、部分空調で館内全体の温度は下げにくいため、発電機からつないだ置き型の業務用エアコン4台も使う。

 神戸地方気象台によると、10日の兵庫県内の天気は曇り。神戸の最高気温は32度、最低気温は27度と予想される。

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