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播州皿屋敷のお菊をテーマにした歌をリリースした麗沙さん。姫路城「お菊井戸」の前で皿を持つ=姫路市本町
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播州皿屋敷のお菊をテーマにした歌をリリースした麗沙さん。姫路城「お菊井戸」の前で皿を持つ=姫路市本町

 「いちまい、にまい…」。姫路市在住で播磨を拠点に活動する歌手麗沙(らいさ)さん(19)が、怪談「播州皿屋敷」に着想を得た「姫路恋草子~播州皿屋敷外伝~」を発表した。作詞も手がけ、無実の罪を晴らしたいと願う、ヒロインお菊の切ない気持ちをしっとりと歌い上げる。「お菊さんをテーマにした作品って意外とない。歌で地元を盛り上げたい」と意気込んでいる。(上杉順子)

 小中学生時代の約4年間、地元アイドルグループ「姫っ娘(こ)5(ファイブ)」のメンバーとして活動。当時のNHK大河の主役、姫路出身の武将・黒田官兵衛の歌などを歌った。2017年からはソロ歌手に転身し、作詞や作曲にも挑戦するようになった。最近は、JR姫路駅北にぎわい交流広場などでライブをしている。

 「姫路恋草子」は5作目のオリジナル曲。一昨年冬から制作に取りかかり、約1年かけて完成させた自信作だ。「怪談が似合う時期に」と、6月1日からiTunes(アイチューンズ)などの主要サイトで配信している。

 小学生の時、学校行事で姫路城の「お菊井戸」に行き、怪談自体は知っていたが、それほど詳しくはなかった。皿屋敷を題材にすると決めてから、歴史好きな父親に話を聞くなどして知識を深めた。「おばけというよりも恋歌にしたい。罪をなすりつけられた憎しみもあるだろうが、自分を信じてもらえない、さみしい、悲しい気持ちを表現したい」。そう考えて作詞したという。

 曲の冒頭で「1枚足りない」に至る「皿数え」も自身で担当した。ボイストレーナーに「声に不気味さが足りない」と指摘され、何度も収録し直すなど苦労したという。

 「もっと怖い曲になると思ったが、完成してみると、とても切ない曲になった」と麗沙さん。「今後も姫路や播磨の伝説を絡めた曲を作っていきたい」と話している。

 O・D・AカーニバルTEL06・4793・0155

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