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犯罪社会学者の廣末登さん
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犯罪社会学者の廣末登さん

 暴力団追放兵庫県民センターの賛助会員向けのセミナーが神戸市中央区の市産業振興センターであり、龍谷大学犯罪学研究センター嘱託研究員で犯罪社会学者の廣末登さん(52)が、近年社会問題化する不良集団「半グレ」の実態や対策について語った。

 暴力団に代わる反社会的勢力として映画や漫画などでも描かれる半グレだが、その定義は明確になっていない。一方、長く半グレを直接取材してきた廣末さんは「(1)暴走族OBを中心に暴力団のような犯罪活動を行う集団(2)特殊詐欺の手足となる若者(3)ITビジネスや地下格闘技団体などの正業を持つ者(4)暴力団を辞めた後も犯罪に関わる『元暴アウトロー』-の四つに分類できる」と説明した。

 その上で「例えば④なら脱退後にきちんと就職につなげ、再犯に走らせないことが大切」と実態に応じた対策の重要性を訴えた。

 また、暴力団勢力が年々減少していく中、組員の社会復帰支援だけでなく半グレから抜けさせる取り組みも必要とし、「組織を抜けたいと思っている人間、その家族が頼れる相談窓口を街中に設けるべきだ」と提案した。(井沢泰斗)

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