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岡上正人さん(右)から安富町関地区の案内を受ける神姫バスの津村拓也さん=姫路市安富町関
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岡上正人さん(右)から安富町関地区の案内を受ける神姫バスの津村拓也さん=姫路市安富町関

 新型コロナウイルス禍による乗客減の影響が続く神姫バス(兵庫県姫路市)はこの春、自社のEC(電子商取引)サイトを通じて、県内外から沿線の活性化や誘客を目指す取り組みを始めた。社員がバイヤーとなって県内各地を訪ね、課題や困り事を聞きながら、商品やイベントの企画、販売につなげている。

 「支援者を増やしたいが、一度は現地に足を運んでほしい」。姫路市街地から車で約1時間。手作りのかかしで活性化に取り組む同市安富町の関地区で、かかし制作を担う岡上正人さん(70)が、神姫バスのバイヤー津村拓也さん(34)に誘客の悩みを打ち明けた。

 同社は今春、バス事業を通じて地域貢献に取り組む「地域事業本部」を新設。沿線の特産品のほか、陶芸や紙すきなどの体験型商品を扱うECサイト「ローカルプライム」を立ち上げた。団体旅行の営業やツアーの企画の経験がある社員6人がバイヤーに転身し、サイトへの登録を念頭に、地域活性化へ知恵を絞っている。

 この日はかかしの制作体験などの案も出たが、ひとまず地区のかかしを題材にした写真コンテストを実施することで話がまとまった。煩雑な応募者情報の管理をローカルプライムで担うことで、地元の負担を減らしつつ、リピーター獲得につなげる狙いだ。

 「都会との交流人口を増やしたいが、自分たちだけでは限界がある。地元企業であれば信頼もできる」と岡上さん。津村さんも「バイヤーになって改めて兵庫の魅力に気づけた。さまざまな形で地域の活性化に貢献できれば」と話した。(山本 晃)

姫路神姫バス
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