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米ツアー挑戦権を得た古江彩佳と記念のボードを手に写真に収まる角谷真吾監督=今年1月18日、六甲国際ゴルフ倶楽部(角谷監督提供)
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米ツアー挑戦権を得た古江彩佳と記念のボードを手に写真に収まる角谷真吾監督=今年1月18日、六甲国際ゴルフ倶楽部(角谷監督提供)

 本格参戦1年目での快挙に、地元神戸でも喜びの声が広がった。女子ゴルフの米ツアーを初制覇した神戸市長田区出身の古江彩佳(22)。世界最高峰への挑戦で高まる周囲の期待に早々と結果で応えた。恩師や活動を支える地元スポンサーらからは賛辞が相次いだ。

 「いつもの笑顔で楽しみきった。あの笑顔にゴルフの神様がついてきてくれた」。滝川第二高で古江を指導した角谷真吾監督(55)は手放しで喜ぶ。

 古江とは1月、渡米前日に会い「(米ツアーが)楽しみで仕方がない」様子を感じ取った。ツアー転戦に伴う長距離移動や天候の変化、大会の雰囲気など異国のスタイルに慣れるよう助言したといい、「適応力を持っている。それがぴたりとはまった」とみる。

 高校時代には部員の誕生日をサプライズで祝い、今月6、7日に全国選手権を控える後輩に、デザインを新調したユニホームを贈る一面も。角谷監督は「お礼とともに、おめでとうと伝えたい」と声を弾ませた。

 古江は2020年からマンション開発の和田興産(神戸市中央区)とスポンサー契約し、ブランドのロゴ入りキャップやキャディーバッグでツアーを回る。

 オフに同社を訪ね、1月には役員らとラウンドした。オフの練習不足からか前半は不調だったが、後半に猛烈な追い上げを見せ「火が付いたようだった」と同社広報・IR室室長の浜口昌彦さん(55)。米ツアー優勝に「そのうちに、とは思ったがまさか1年目とは」と舌を巻き、「気さくで礼儀正しくて、いつもにこにこしている。古江選手の活躍は社員のモチベーション。全英女子も頑張って」とさらなる飛躍を願った。

 古江にゴルフウエアを提供する「グリップインターナショナル」(同市中央区)もサイトに祝福メッセージを載せた。

 00年生まれの古江。神戸市交通局は、01年開通の市営地下鉄海岸線の駅舎を飾ろうと、00年に誕生した0歳児の手・足形を募り、ハーバーランド駅(同市中央区)には古江のものが貼られている。開業20年の昨年にはお祝いの動画を市に寄せた。快挙の一報に担当者は「うれしい。海岸線を知ってもらうきっかけになってほしい」と相乗効果に期待した。(初鹿野俊、長江優咲)

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