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開発が進む「空飛ぶ車」。大阪・関西万博の関連イベントでは無人ながらデモフライトも披露された=尼崎市内
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開発が進む「空飛ぶ車」。大阪・関西万博の関連イベントでは無人ながらデモフライトも披露された=尼崎市内

 2025年の大阪・関西万博に向け、目玉の一つとされる「空飛ぶ車」の発着場を、大阪に加えて兵庫県内にも設置する構想が浮上している。世界が注目する万博での飛行が実現すれば、実社会でも移動や物流の手段として広がる可能性があり、県幹部は「兵庫を先進的な取り組みの拠点にしたい」と意気込む。

 大阪府の吉村洋文知事が、神戸新聞のインタビューで明らかにした。

 万博では、数十キロ離れた空港との往来や、会場を拠点とした遊覧飛行などに使う構想がある。吉村知事はインタビューで、万博に向けて「大阪、兵庫でウィンウィン(相互利益)の連携をしたい」と意欲を見せ、空飛ぶ車について「兵庫にも発着場を作ろうと思っている。それがお互いにプラスになる」と述べた。

 兵庫県と大阪府は昨年12月、「兵庫・大阪連携会議」を設立。発着場の位置などは同会議を活用して調整する。

 空飛ぶ車は将来の「移動革命」につながるとされ、民間による機体開発も本格化している。兵庫県は今年4月、若手人材の育成などを目指し、民間4社と「空飛ぶクルマ研究室」を創設。国も実証実験や安全基準などの制度づくりを進めている。

 万博は「未来社会の実験場」をコンセプトに、大阪市の人工島・夢洲で25年4月から10月まで開かれる。150カ国、25の国際機関の参加が目標で、来場者は約2820万人を見込んでいる。(田中陽一)

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