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兵庫県内で普及を進める「マイ避難カード」とPRのポスター=神戸市中央区、県災害対策センター
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兵庫県内で普及を進める「マイ避難カード」とPRのポスター=神戸市中央区、県災害対策センター

 兵庫県が、災害発生時の避難行動を書き込む「マイ避難カード」の普及を進めている。独自の形式で作成を推進して3年がたち、新たにポスターやチラシ、動画を制作。風水害のリスクが高まる時期を迎え、県は「素早く確実に避難し、自分の命は自分で守る意識が重要」としている。

 マイ避難カードは、2018年7月の西日本豪雨などの発生を受け、翌19年に学識者らの検討会が提唱した。国は「マイ・タイムライン」、神戸市は「わが家の避難マップ」といった名称で、それぞれ避難行動計画の作成を促している。

 県のサイトに作成の手引が掲載され、カードをダウンロードできる。自身が住む地域のハザードマップや、避難を判断する情報を確認し、災害の種類ごとに「いつ」「どこに」「どのように」避難するかを記入。冷蔵庫や玄関などに張るよう勧めている。

 各地でカードの作成に関する講座も開き、21年度までの3年間で県内全体の4割弱となる269校区で実施した。今回、さらなる普及に向け、チラシとポスター計約1万9千枚を作製。県民局や各市町、商業施設などで掲示、配布している。また動画投稿サイトのユーチューブで、「避難行動編」3本と「マイ避難カード編」2本を公開し、役立つ知識を紹介している。

 県災害対策課の防災・危機管理班長の桜井志男さん(43)は「いざという時にすぐに動けるように、事前に考えておくことが身を守ることにつながる」と話している。(井川朋宏)

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