35歳以上の選手が5歳ごとの区分で争う陸上の世界マスターズ選手権で、男子50~54歳の部の赤堀(あかぼり)弘晃さん(50)=兵庫県加古川市=が花形種目の100メートルと200メートルで金メダルを獲得した。昨夏には一度仕事を失ったが、妻子の理解を得ながらスパイクを履き続けてたどり着いた世界一。「走ることは人間づくりなんです」と語る。(藤村有希子)
フィンランド・タンペレで6月30日に行われた同選手権100メートル決勝。号砲から3歩目あたりで「勝ったな」と感じた。180センチの長身で滑らかに加速して抜け出し、11秒49で優勝を決めた。
大会前に右足首を痛めて満足に練習できなかったため、200メートルは棄権も考えたが「投げ出すのはもったいない」と強行出場。決勝ではカーブが比較的きつい3レーンを足に負担をかけないように走り、23秒79の1着でフィニッシュした。
■ライバルは、誕生日が同じ朝原宣治さん
10代の頃、万能型のトップ選手だった。加古川南高時代に八種競技で全国制覇し、400メートル障害でも国体王者に。2位に入った全国高校総体走り幅跳びで優勝したのは、後に北京五輪400メートルリレー銀メダリストになる朝原宣治(のぶはる)さん(50)=当時夢野台高=だった。
同じ1972年6月21日生まれのライバル、朝原さんは96年アトランタ五輪100メートルで準決勝進出の快挙を遂げた。一方の赤堀さんは日本選手権200メートルで7位に終わり、同五輪に届かなかった。2000年シドニー五輪の前には左のアキレス腱(けん)を断裂。夢はついえた。
あれから20年。赤堀さんは今も走る。
昨夏には契約社員だった勤務先で退職を余儀なくされた。妻子もおり、「50歳になるおっさんが走って、何になる」とも思ったが、その考えはこれまでの道のりを否定することになる。「やり遂げたい」と妻に告げると「したいように、しい」と言われた。
■先着も…現役時代と変わらぬ集中力に驚き
その後は運動教室の指導や化粧品販売の傍ら、練習に励む。競技場を離れても「力を入れやすい体勢」を徹底的に追求し、家の中でも下腹部や体の重心を意識して歩き回る。それが始まると4歳の息子も遠慮してか、声をかけてこない。
昨秋の近畿マスターズ選手権は、久々に復帰した朝原さんと一緒に出場。赤堀さんは0秒18差の11秒21で先着したが、レース前にはライバルの集中力が現役時と変わっていないのに驚かされた。「興奮しすぎない。そこにはまるで風が吹いていないかのようで。俺はまだその領域に行けていない」
年齢を重ね、一線級からは遠ざかったが、まだ走れる自信がある。シンプルな競技だからこそ、足りない部分がよく分かり、伸びしろも感じている。50歳でも多くの刺激を受け「駆けっこ」を極める旅の途中だ。
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