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特産品として人気を集める黒枝豆。収穫期には作業に多くの人手が必要となる=2021年10月、丹波篠山市東吹
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特産品として人気を集める黒枝豆。収穫期には作業に多くの人手が必要となる=2021年10月、丹波篠山市東吹

 兵庫県丹波篠山市は、地元の特産品「黒枝豆」の収穫時期などに、市職員が報酬を得て農作業に携わることができる「黒まめサポーター職員制度」を新設した。こうした制度の導入は兵庫県内では珍しく、地域貢献や人材育成に役立つとして、農業分野での公務員の副業を後押しする。

 市職員の副業は従来、地方公務員法で制限があるものの、その都度、許可を得れば認められてきた。市はさらに制度創設で心理的ハードルを下げ、取り組みやすい環境を整備。8月10日に運用を始め、25日までに4人の申請があった。

 特産の黒枝豆は例年、販売解禁日が設けられ、収穫期は10月の約1カ月。刈り取りや葉落とし、さやの切り離しなどの作業がある。農家は人手不足で、親類の手伝いやアルバイト募集などで繁忙期をしのいでいる。農家の高齢化が進む中、農業分野での副業奨励には労働力不足を補い、地元の農業を守る狙いもある。

 黒枝豆以外にも、完熟した黒豆、丹波栗、米、山の芋など、市の特産物の生産支援が対象。通常業務に影響がない、土日祝日と平日の勤務時間外で、1週間に8時間未満、1カ月で30時間未満に制限する。

 同市総務課は「農家でない職員や市外出身の職員もおり、農業を体験することは人材育成にもつながる」としている。(堀井正純)

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