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 兵庫県尼崎市教育委員会は30日、2020年春に同市立の特定の小学校から中学校に進学した49人分の健康診断票を紛失したと発表した。健診票は小中の9年間を通じて児童・生徒の健診結果などが記され、小中間で引き継がれる。中学側は2年前に紛失を把握していたが、市教委や生徒に説明していなかった。同市で6月、全市民の個人情報が入ったUSBメモリーの紛失問題が起きたのを受け、個人情報の取り扱いに注意するよう促したところ、中学から報告があったという。

 市教委によると、紛失した健診票は20年3月に小学校の教諭が中学へ持参したが、記入に不備があったため持ち帰り、内容を修正した。しかし、両校間で引き継がれたかどうか確認できないという。中学側ではその後、異動で新しい教諭らが赴任するたびに「健診票が行方不明になっている」と申し送りされていた。

 市教委は会見で「管理も紛失後の対応もずさんだった」と陳謝。今後は学校間の文書引き継ぎマニュアルを作るなどとした。

 市教委は併せて、別の市立小に関する文書の紛失も公表。今春、特定の市立小から市外へ転校した6年生1人の健診票と、市立中へ進学した生徒1人の引き継ぎ文書一式がなくなったという。文書一式には健診票や指導要録の抄本、個別の指導計画・支援計画が含まれていた。(山岸洋介)

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