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 JR西日本は2日、関西圏を中心に一部の在来線で特急料金を来年4月1日から値上げすると発表した。岡山駅や新山口駅で新幹線と在来線特急を乗り換える際に特急料金を半額にする「乗継割引」も同日から廃止する。新型コロナウイルス禍による厳しい経営状況を踏まえた。年間約15億円の増収を見込む。

 同社が在来線特急の料金を値上げするのは、消費税増税によるものを除くと1987年の国鉄民営化以降初めて。

 値上げするのは東海道線(京都線、神戸線)や山陰線(京都-浜坂間)などを走る特急で、大阪と兵庫県北部を結ぶ「こうのとり」などがある。指定席と自由席の両方が対象。現在適用している割安な料金制度を廃止し、同社管内で一つの料金制度を適用する。

 指定席特急料金は51キロから100キロまでが現行の1520円から1730円に、151キロから200キロまでが2290円から2730円などになる。ほかの値上げ対象は七尾線、舞鶴線、福知山線、播但線、大阪環状線、阪和線、関西空港線、紀勢線(和歌山-新宮間)。

 山陰線鳥取-出雲市間などの自由席に設定している別の割安な特急料金も値上げする。

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