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 大型で非常に強い台風14号がこの3連休、西日本に上陸する可能性が高まってきた。予報円が示すように九州から中国地方、近畿地方に接近し、日本海へ抜けるコースは、列島に大きな被害をもたらした2004年の台風16、18号に似ているとの指摘もある。早めに備えたい。

 気象庁によると、台風14号は3連休初日の17日には沖縄と九州南部に接近する見通し。その後、進路は東へと進みそうだ。

 予報円の進路とよく似ているのが、04年の二つの台風だ。一つは台風16号。8月30日に鹿児島県に上陸、九州、中国地方を縦断し、日本海にいったん抜けた。暴風や高潮による被害が大きく、兵庫県の3人を含め全国で14人が死亡した。

 もう一つは、直後の9月7日に長崎県に上陸した台風18号。九州北部から山口県北部を通って日本海へ。中国地方を中心に40人以上の死者を出した。多くが強風で飛ばされたり、物が当たったりして亡くなったという。この台風では、神戸市内の国道2号が高潮によって冠水している。

 04年は台風23号などその後も大きな台風が続いた。

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 台風は、上から見て反時計回りに風が吹き込んでおり、進行方向に向かって右側でより強い風が吹くとされる。今回の台風14号が予報円の通りに進めば、近畿地方が台風の右側になる可能性もある。

 気象庁などは、ホームページで台風への備えの注意点を紹介している。大きく分けて「家の外」と「家の中」の準備だ。

 家の外は、雨が降る前、風が強くなる前に早めにチェックしたい。自宅周囲の側溝や排水口は、ごみがたまっているとあふれるので掃除する。

 物干しざお、植木鉢などは飛ばされると危険なので家の中にしまう。いざというときのために、自動車のガソリンを満タンにしておく。窓や雨戸はしっかりカギをかけ、必要に応じて補強する。

 次は家の中。懐中電灯、携帯用ラジオ、医薬品、非常食、衣類など非常用品の確認は日ごろからやっておきたい。

 強風で何かが飛んできて窓ガラスが割れる恐れもある。飛散防止フィルムを貼ったり、カーテンやブラインドを下ろしたりしておこう。そして水の確保。お風呂にためておくのもよい。停電に備えて、スマートフォンやパソコンを充電しておくことも肝要だ。

 近くの避難所や避難経路などの確認も忘れずに。気象情報にできるだけ触れ、台風の行方から目を離さないでいよう。

(防災担当デスク・岸本達也)

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