ドローンの実用化を目指す「第1回ドローンサミット」が1日、神戸市中央区の神戸国際展示場で開幕した。68の企業・団体が出展。初日は8自治体が先進事例を発表した。2日まで。
政府は12月、操縦者の視界から外れて人の生活圏の上空を飛ぶ「レベル4」を解禁予定で、ドローンの活用が一気に進むとみられる。
内閣官房、兵庫県の主催。展示会では、東京の新興企業、テトラ・アビエーションが開発した「空飛ぶクルマ」の実験機が注目を集めた。米国で来年発売予定で、同社幹部は「万博に向け空飛ぶクルマのイメージを持ってほしい」とする。
川崎重工業(神戸市中央区)は、物資輸送に使う無人垂直離着陸機の実証機を出展。他にも、屋内巡回やインフラ点検用、防災スピーカー搭載機など、多種多様な機体が並んだ。
基調講演では研究の第一人者、野波健蔵・千葉大名誉教授が「日本のドローンメーカー数は世界5位だが、飛行性能は世界には及ばない。頑張ってほしい」とエールを送った。自治体会議では兵庫県や神戸市に加え、北海道や三重県などの幹部らが登壇。スズメバチ駆除や離島への物流など活用事例を発表した。
2日は、展示会と関係者向けの飛行実演がある。(大島光貴)