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新たなマップ(右)と2000年に発行されたマップ
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新たなマップ(右)と2000年に発行されたマップ
21年ぶりに紙製で発行された「震災モニュメントマップ」を掲げる藤本真一さん=神戸市役所
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21年ぶりに紙製で発行された「震災モニュメントマップ」を掲げる藤本真一さん=神戸市役所

 阪神・淡路大震災の慰霊碑などを記した「震災モニュメントマップ」の改訂版を、NPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り(HANDS)」(神戸市北区)が作った。紙製のマップ発行は21年ぶりとなり、HANDS代表理事の藤本真一さん(38)は「震災を体験していない世代にも、モニュメントを訪ねてほしい」と活用を呼びかける。(綱嶋葉名)

 モニュメントマップには震災犠牲者を悼む慰霊碑のほか、止まった時計、震災時のまま残る遺構などが記される。市民らでつくる作成委員会が1999年に55カ所の紙製マップを発行。2000年に120カ所、01年には158カ所に増やして改訂版を作った。HANDSが調査を引き継ぎ、10年には288カ所のマップを電子化してCDを作成。神戸新聞などが新たなモニュメントの情報を更新して紙面でも紹介してきた。

 今回改訂された紙製のマップは、17年時点でHANDSが把握していた340カ所の所在地を入れ、約1万部を作った。21年前にはなかったJR新長田駅(神戸市長田区)近くの「鉄人28号」原寸大モニュメントなどもある。表面にマップ、裏面にはHANDSの活動内容や震災モニュメントの意義などを載せている。

 震災の発生から来年で28年。HANDSによれば、遺族や被災者の高齢化に伴い、地元の慰霊碑などを管理する人は減っている。地震で被害があった場所というイメージがつくからか、「もう慰霊碑を撤去したい」との声もあるという。

 それでも「モニュメントは、これからも大災害の教訓を伝えてくれるはず」と藤本さん。今後も新たな情報が寄せられれば、マップを更新していく考えだ。

 新たなマップは22、23日に人と防災未来センター(神戸市中央区)などで開かれる防災イベント「防災推進国民大会」(ぼうさいこくたい)で配布予定。学校や団体から希望があれば郵送も可能。モニュメントの情報も募っている。HANDSTEL050・3590・0117

神戸阪神淡路防災震災28年
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