「現在の特別保存(永久保存)の運用からすると、当時の記録保存の運用は、適切ではなかったと思われる」。1997年に神戸市須磨区で小学生5人が次々と襲われ、2人が殺害された連続児童殺傷事件の全事件記録が廃棄されていたことを神戸新聞が報じた20日朝、神戸家裁(神戸市兵庫区)では、開庁直後から取材の電話が鳴り響いた。職員は詰めかけた多くの報道関係者に対し、記録を廃棄した事実を認め、従来のコメントを改めて繰り返した。
同家裁には、午前8時台から報道関係者からの取材電話が相次ぎ、数社待ちの状況となった。家裁を直接訪ねた記者たちは「廃棄の時期は」「廃棄した記録の内容は」などと質問。家裁職員は順次聞き取って確認するとした。
しかし回答待ちをする社が増え、午前10時ごろには囲み取材に応じ、「本件記録が廃棄済みということは事実」と説明。家裁の受け止めについて、従来の見解を述べた。廃棄記録の内容を尋ねる社には、「全て廃棄されたことは事実だが、具体的に何が含まれているのかは私では確認できない」と答えた。
同事件の記録を巡っては、史料的価値の高い事件記録は永久保存することを定める内規や通達があるにもかかわらず、捜査書類や審判の処分決定書、精神鑑定書など、膨大な文書が全て廃棄されたことが、関係者への取材で分かっている。
殺人容疑などで逮捕された「少年A」は当時14歳で、当時の少年法では刑罰の対象年齢未満だったため、刑事裁判とならず、少年審判を経て医療少年院送致となった。事件発生から4年後の2001年、刑罰の対象を「16歳以上」から「14歳以上」に引き下げる改正法が施行され、少年法の厳罰化が始まる契機ともなった。(霍見真一郎、篠原拓真)
■憤り感じている
殺害された小学6年土師(はせ)淳君の父守さん(66)のコメントは次の通り。
(事件記録の廃棄は)大きな問題があると思う。特殊な事案でもあり、今後の検証のためにも資料の保存は重要だと考える。資料が膨大であったとしても、デジタル化してでも保存しておくべきだったと思う。遺族の立場では、資料が保存されていたとしても現実的には閲覧ができないということでは事情は変わらないが、廃棄されたことについては、やはり憤りを感じている。
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