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拉致被害者の早期救出を目指して開かれた国民集会=23日午後、東京都千代田区
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拉致被害者の早期救出を目指して開かれた国民集会=23日午後、東京都千代田区
集会後に支援者と話す有本恵子さんの父明弘さん(左)=23日午後、東京都千代田区
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集会後に支援者と話す有本恵子さんの父明弘さん(左)=23日午後、東京都千代田区

 北朝鮮による拉致被害者の早期救出を訴える「国民大集会」が23日、東京都内で開かれた。神戸市出身の被害者、有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さん(94)ら約800人が参加。北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返すなど両国の溝が深まる中、被害者家族らは拉致問題解決への取り組みを日本政府に求めた。

 横田めぐみさん=同(13)=の弟で、拉致被害者家族会代表の拓也さん(54)は「親世代がいるうちに全面解決を」「時間がない。いつまでこのような苦しい生き地獄を背負わせなくてはいけないのか」と訴え、「首脳同士が向き合うしかすべはない」と求めた。母早紀江さん(86)は「娘がどんなふうになっているか。朝から晩まで思い出し、悲しい思いをしている」と苦しい胸の内を明かし、「必ず救い出して祖国の土を踏ませてあげたい」と力を込めた。

 集会には岸田文雄首相も出席し、「トップ同士の関係を構築していくことが極めて重要。金正恩朝鮮労働党総書記と直接向き合う決意だ」と述べた。

 集会後、有本明弘さんは取材に「亡くなった安倍晋三元首相の思いを継いで、岸田政権にもしっかりと拉致問題に取り組んでほしい。米国などと世界が一つになって、北朝鮮としっかり対峙すべきだ」と語った。(末永陽子)

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