人と防災未来センター(神戸市中央区)など兵庫県が会場となった国内最大級の防災イベント「防災推進国民大会」(ぼうさいこくたい)は23日、2日間の日程を終えて閉幕した。この日は阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災者、遺族らが、「あの日」を伝え続ける意義と葛藤を語り合った。(上田勇紀、井川朋宏)
「私が話していいのか。そんな葛藤を持ち続けてきた」。三陸振興協議会(岩手県)主催のセッションで岩手県釜石市の語り部、菊池のどかさん(27)が胸の内を明かした。
東日本大震災当時は、市立釜石東中学校の3年生。防災訓練の経験を生かし、生徒たちは隣接する小学校の児童の手を引き、沿岸の校舎から内陸へ走った。その迅速な避難は「釜石の奇跡」とも呼ばれ、菊池さんも当事者の一人として注目されたが、「家は内陸で家族も無事。そんな自分の語ることが、震災のすべてと思われないか」と悩んだ。
それでも語り部になったのは、「命を守ることにつながる」と思ったからだ。「聞いた人が、一人でも防災について考える。そのきっかけになればいい」
防災教育学会の意見交換では、東日本大震災による津波で児童74人、教職員10人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校で、6年の次女みずほさん=当時(12)=を亡くした元中学教諭の佐藤敏郎さん(59)が映像を流した。
写されていたのは、津波で廃虚と化した大川小と、子どもたちで活気に満ちていた震災前の同小。「訪れた人に『何もない場所ですね』と言われるけど、ここには町が、生活があった」。みずほさんは、間近に迫った卒業式や中学校進学を楽しみにしていたという。
「何のために伝えるのか。怖がらせるためじゃない。(聞いた人が)助かるために伝えている」と佐藤さん。語り部団体「大川伝承の会」共同代表として、震災だけでなく、震災が奪った尊い日常も語り継ぐ。
別会場では阪神・淡路大震災で1歳半の長男将ちゃんを失った西宮市の高井千珠さん(61)が「生きることさえつらい毎日だったが、息子が生きた証しを残したかった」と振り返った。
阪神・淡路の5年後、「将君のホームページ」を開設し、幼くして逝ったわが子と震災前後の出来事、助かった双子の娘への思いをつづった。語り部活動にも力を入れたが、ある時、「個人の話を伝えても仕方がない」と言われ、「伝える意味は何なのか。つらくなった。経験していない人とギャップもある。その差をどう埋め、何を伝えればいいかすごく悩んでいる」という。
「私が伝えられるのは自分の体験。未来に残す意義があるのか、知りたい」と思いを吐露し、会場の大学生らと交流を深めた。
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