山際大志郎経済再生担当相の辞任を受け、兵庫県内でも「当然」「有権者として国民に信頼される政治を望む」といった厳しい反応が聞かれた。

　神戸市中央区の自営業の男性（８１）は、夕方のラジオで知ったといい「当然で、遅いぐらいや」と切り捨てた。

　世界平和統一家庭連合（旧統一教会）との関係性を巡る答弁が報道されるたび「岸田文雄首相の任命責任など全部ひっくるめてあかん」と感じていたという。

　円安が加速する日本経済や、新型コロナウイルス禍で困窮する地域経済に触れ「生活に困っている人は全国にたくさんおる。野党も野党で（自民党に）いろいろ突っ込む暇があったら、実のある政策提案をしてほしい」と一喝した。

　地酒を販売する酒店（姫路市）代表の男性（５７）も、旧統一教会との関係を国会で追及され「記憶にない」と繰り返した姿に「言い訳ばかりで往生際が悪い。『こんな人が大臣で大丈夫か』と感じた」と打ち明ける。

　「支持率が低下している岸田首相が教会との決別を宣言している以上、説明できないなら辞任は当然」とし、「播磨は３年ぶりに秋祭りが復活したが、日本酒の需要はコロナ禍前には遠く及ばない。大臣として本来の仕事をきちんとやってほしかった」と指摘した。（末吉佳希、井上　駿）