６日のズワイガニ漁解禁を前に、浜坂漁協（兵庫県新温泉町芦屋）は４日、新しい松葉ガニ（ズワイガニ雄）のブランド「浜坂がに煌星（きらぼし）」を創設したと発表した。３年前につくった最上級のブランド「浜坂がに光輝」とともに、浜坂のカニのＰＲを強化する。

　同漁協は２０１９年、浜坂で水揚げされた松葉ガニをＰＲしようと「光輝」の認定を始めた。しかし、重さや捕獲海域の認定基準を厳格にしたため量が少なく、１漁期あたり１６～２０匹程度しか認定されてこなかった。そこで、基準を緩めて一定の品質を備えたカニの供給量を増やし、浜坂のブランドガニをＰＲすることにした。

　煌星は、好漁場とされる島根・隠岐西方エリアの一部を除く全海域で捕れるもので、光輝よりも認定の海域を拡大。重さを１・３キロ以上から１・２キロ以上に緩めた。光輝は、専門の目利き研修などを受けた「かにソムリエ」と呼ばれる地元の観光関係者らがお墨付きを与えるが、煌星は各漁船の選別担当者が認定する。

　同漁協の川越一男組合長は「煌星は光輝に次ぐ良質なカニ。浜坂を知ってもらうきっかけになれば」と話した。（斎藤　誉）