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原子力総合防災訓練で、避難住民の受け付けをする自治体職員ら=6日午後、三木市志染町御坂
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原子力総合防災訓練で、避難住民の受け付けをする自治体職員ら=6日午後、三木市志染町御坂

 関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)で重大事故が起きたと想定した国の原子力総合防災訓練が6日行われ、原発周辺住民が県外に避難する手順を確認した。兵庫県の三木市では、福井県若狭町から住民約90人が移動してきて避難所への誘導などの訓練が実施された。道路が寸断したと想定した地域では、ヘリコプターで住民を運ぶ予定だったが、舞鶴海上保安部(京都府舞鶴市)のヘリの機体トラブルで中止となった。

 原発から約5~30キロ圏内の地域で、県外避難訓練を実施。福井県越前市の住民約50人はバスで石川県小松市の公共施設に向かった。会社役員の男性(65)は「災害時、スムーズにバスに乗車できるだろうか。渋滞も心配」と話した。

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 三木市の三木総合防災公園には正午ごろ、原発から30キロ圏内にある福井県若狭町の明倫地区とみそみ地区の住民約90人がバスや自家用車で到着した。同町や兵庫県の職員らが受け付けを行い、名前や体調、新型コロナウイルス感染の有無などを確認。その後、避難所となる公民館に移動した。

 同町の二本松正広副町長(60)は「三木がどんなところで、移動にどれくらいかかるのかが分かった。福井県内でバスの消毒やスクリーニング検査も体験し、住民の関心が高まったと思う」と振り返った。(小野萌海)

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