海の栄養不足から、イカナゴの不漁やノリの色落ちなどに直面する兵庫県で開かれた「第41回全国豊かな海づくり大会」。明石市であった式典では、県内沿岸で働く若手漁業者や研究者、高校生らが、環境整備の重要性を指摘した。海産の消費が落ち込み、水産業の担い手が不足する中、海を未来につなぐ決意を新たにした。
■注目の「かいぼり」、山の栄養を海へ
式典会場の明石市立市民会館では、兵庫の海の歴史や現状を取材した夢野台(神戸市長田区)▽近畿大学付属豊岡▽洲本▽明石-の各高校の生徒らが、自ら制作した映像を流し、若手漁業者たちと海にかける思いを語り合った。
「年々イカナゴが取れなくなり、海が貧栄養化していることを感じます」と訴えたのは、兵庫県漁協青壮年部連合会長の山崎大輔さん(42)=淡路島岩屋漁協、淡路市。若手漁師の育成に力を入れる。
豊かな海づくりで注目するのは、ため池の水を抜いて底にたまった泥をかき出す「かいぼり」だ。泥に含まれる落ち葉などの山の栄養分を海に届ける。「漁師も協力して良い方向に進めたい」と話す。
ノリ養殖などを手がける「すまうら水産有限責任事業組合」(神戸市須磨区)の副代表若林良さん(44)は「漁業を次の世代に引き継ぎ、持続可能な漁業を目指したい」と力を込めた。
サラリーマン家庭で育ったが、同組合の代表と出会い、海と漁業に魅せられて漁師になった。海に触れ合うイベントも開く。妻の千恵子さん(44)は、魚が苦手と話す生徒に「須磨の新鮮な魚を食べたら好きになります」と応じた。
■「漁業を魅力的に」「多様な魚介共存を」
浜坂漁協(新温泉町)の川越大喜さん(39)は、ズワイガニの漁が忙しくビデオメッセージで登場した。漁船「幸栄丸」の船長として、人手確保の難しさを感じており「若い人に漁業を選んでほしい。魅力的な産業に変えるのも私たちの仕事だ」と語った。
研究者も海の調査や分析を通じ、豊かな海の実現を目指す。兵庫県水産技術センター(明石市)の研究員高倉良太さん(36)は「多様な魚介類が共存し、さまざまな漁業が成り立つ海こそ豊か」と考える。当日はビデオ映像で「『豊かな海』を子どもや孫、その次の世代が受け継いでいけるよう、試験研究を続けます」と言葉を寄せた。
式典後、近くの海上であった漁船パレードでは、神戸、明石、淡路の約100隻が集結した。網の下に潜ってノリを刈り取る「潜り船」などが進み、大漁旗をなびかせるなど兵庫の海の可能性をアピールした。(森 信弘、有冨晴貴、中村有沙、斎藤 誉)
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