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大阪高裁での控訴審に臨む鈴木由美さん(右)と小林宝二さん=15日午後、大阪市北区
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大阪高裁での控訴審に臨む鈴木由美さん(右)と小林宝二さん=15日午後、大阪市北区
旧優生保護法のもとで強制不妊をさせられたとして、国を訴える控訴審に臨む兵庫の原告ら=15日午後、大阪高等裁判所
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旧優生保護法のもとで強制不妊をさせられたとして、国を訴える控訴審に臨む兵庫の原告ら=15日午後、大阪高等裁判所

 旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強いられたのは憲法違反として、兵庫県内の5人が国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が15日、大阪高裁(中垣内健治裁判長)であり、即日結審した。原告側は「差別をなくすために正しい判決を」と訴え、国側は原告側の控訴を棄却するよう求めた。判決は来年3月23日。

 この日の法廷では、聴覚障害のある小林宝二さん(90)=明石市=が意見陳述。一緒に原告として闘った妻喜美子さん=当時(89)=が今年6月に亡くなったことに触れ、「国の謝罪はまだ聞けていない。本当に悔しい。私の訴えは届いているでしょうか」と問いかけた。

 脳性まひがある鈴木由美さん(67)=神戸市=は「『障害があるから黙っておけ』と言われて育った。長い間、情報もなく相談もできなかった」と訴えた。

 兵庫の原告5人は高齢化し、喜美子さんと男性=当時(81)=が死去した。弁護団の藤原精吾代表は「同じ苦しみを抱く何万人もの思いを背に、裁判に立ち上がった人たちが間違っていなかったと思えるよう、国の賠償を認めてほしい」と求めた。

 昨年8月の一審神戸地裁判決は旧法を違憲と断じた上で、改廃を怠った国会議員の不作為を違法と認めた。一方で、20年で賠償請求権が消滅する民法の「除斥期間」が経過したとして請求を棄却した。

 2018年以降、各地で被害者らが起こした訴訟を巡っては、一審で原告敗訴が相次いだが、控訴審は流れが変わりつつある。今年に入り、大阪高裁と東京高裁が各判決で「著しく正義・公平の理念に反する」として除斥期間の適用を制限し、国に賠償を命じた。

明石神戸
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