昨年11月、兵庫県稲美町岡の民家が放火され、小学6年の松尾侑城君=当時(12)=と1年の眞輝君=同(7)=が犠牲になった事件は19日で発生から丸1年となる。事件では、同居していた伯父が殺人と現住建造物等放火容疑で逮捕、起訴された。兄弟の父親(59)と母親(49)は、友人思いだった息子たちの笑顔を日々思い出すといい、「事件から時間が止まったまま」と癒えない悲しみを語った。(児玉芙友)
昨年11月19日の夜、仕事を終えた母親の携帯電話に着信が大量にあった。近所の友人から「火事やで。燃えとるで」。車で迎えに来ていた夫と、混乱したまま急いで向かうと、家は既に黒く焼け焦げていた。
全焼した家から兄弟2人の遺体が見つかり、5日後、大阪市内にいた伯父の松尾留与容疑者(52)が逮捕された。
野球が大好きで、事件当日も家の前でキャッチボールをしていた2人。使っていたボールとグローブは、ガレージの中で奇跡的に燃えずに残った。子どもの死を受け入れられないまま、通夜と告別式が終わると、兄弟の友人が手紙や野球ボールにメッセージを書いて持ってきてくれた。
「ゆうきの分までがんばるからな」「まさき君いつも遊んでくれてありがとう」。何にでも意欲的に取り組んだ侑城君と、控えめで素直だった眞輝君の人柄がしのばれた。父親は「友達思いの息子たちが誇りだった」と声を振り絞る。
今年3月、侑城君の同級生たちが出席した小学校の卒業式には、両親も参列させてもらえた。卒業証書授与では、担任だった先生から「松尾侑城」と呼ばれた。式の後、校長から両親に証書が手渡された。転校生にいち早く声をかけたり、授業でも積極的に手をあげたり、活発だった侑城君。そこにいない息子の6年間が走馬灯のようによみがえり、涙がこぼれたという。
今年7月15日の眞輝君の誕生日には、大好きだったにぎりずしを用意した。10月13日の侑城君の誕生日は、大好物のピーマンの肉詰めを作った。いずれも食卓にはチョコレートケーキを置き、年齢に合わせてろうそくを8本、13本と1本ずつ増やして立てた。
ふとした瞬間に2人の姿が脳裏に浮かぶ。侑城君が通うはずだった中学校の前を通ったときや、眞輝君が学校で育てていたパンジーが咲いたとき。2人がよく歌っていたアニメの曲が流れてきたとき、そして花火大会の日-。交わした会話や笑い声、両親に呼びかける瞳までが思い出される。
この1年間、毎日のようにスマートフォンに残る家族の写真を現像した。紙の写真は既に1800枚以上になった。両親はアルバムの写真を見て、家族旅行やキャンプでの思い出を語り合い、心を落ち着かせる。
両親は写真を眺めながら「何の罪もない2人。生きていれば侑城は中学生、眞輝も小学2年生。つい、あったはずの未来を想像してしまう」と口にした。
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