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甘い香りと湯気が広がる中、蒸し上がった酒米=18日午前、神戸市東灘区御影塚町1
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甘い香りと湯気が広がる中、蒸し上がった酒米=18日午前、神戸市東灘区御影塚町1

 酒米が蒸し上がり、酒蔵に湯気が立ちこめる。甘くふくよかな酒米の香りが、蔵いっぱいに漂う。神戸・阪神間の酒どころ「灘五郷」で、新酒の寒仕込みが本格化している。

 冬場は雑菌が繁殖しにくく酵母の発酵が進みやすいため酒造りに最適の時季とされる。「福寿」の銘柄で知られる神戸酒心館(神戸市東灘区)でも、蔵人らが朝から作業に精を出す。

 同館では年末年始の新酒販売に備え、今季は9月に仕込みを始めた。「甑(こしき)」と呼ばれる大型の釜で蒸し上げられた酒米は、適正の温度まで冷やされ、こうじやもろみ造りなどを経て新酒になる。

 「今までコロナで生産をセーブしていたが、今年は酒米の出来も良いので生産量を増やした。造り手も活気づいてきている」。醸造部長、宮本哲也さん(58)の声も弾む。

 早くて数週間寝かしたものが生酒として販売され、その他の酒は種類により半年から1年ほど熟成され市場に出る。神戸酒心館TEL078・841・1121

(坂井萌香)

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