「ずっと娘の成長と神戸の復興を重ね合わせて見てきた。やっぱりこの街を走るのは楽しいですね」。神戸市兵庫区の嶋田由美子さん(58)は、自分と娘が生まれ育った神戸の街並みを眺めながら笑顔で走りきった。
■生後3カ月の娘を授乳して…
同区出身の嶋田さんは、実家近くの木造平屋で阪神・淡路大震災を経験。当時生後3カ月だった長女紗里さん(28)に授乳し、もう一眠りするところだった。激しい揺れの中、腕の中の娘を必死に抱きしめて守った感覚を今も覚えている。
1カ月ほど親族の家に身を寄せたあと、兵庫区に戻った。幼い娘を抱えた嶋田さんのために、近所の人たちが支援物資の紙おむつやおにぎりを持ってきてくれた。「神戸に寄付してくれた全国の人にも、気にかけてくれた近所の人にも感謝が止まらなかった」
マラソン経験は無かったが、第1回大会の開催を知り、「元気になった神戸で走りたい」と1年かけて特訓。練習で長田や鷹取を走ると、整備された街並みが目に留まった。「きれいに区画整理された地域は地震の被害が大きかった場所」と改めて思い知らされた。
■家族会議で決めた恒例のスタイル
初のフルマラソンは「もう二度と走りたくないほどしんどかった」。しかしゴールした時の爽快感にやみつきになり、これまで6回出場。家族会議で決めた神戸にまつわるコスプレ姿で走るのが恒例で、神戸ポートタワーや鉄人28号の衣装をまとってきた。
7回目のランは、前半で想定よりハイペースに。32キロあたりで初めて太ももがつったが、沿道の応援や他のランナーとのたわいない会話に励まされた。「タンタン(神戸市立王子動物園のジャイアントパンダ)に元気になってほしい」との願いを込め、お手製のパンダの編みぐるみをかぶせた帽子と、大きなパンダのアップリケが付いたTシャツを着用。5時間弱でフィニッシュした。「3年ぶりで練習不足だったな。来年は4時間半を切りたい」。これからもこの街で走り続ける。(綱嶋葉名)
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