厳寒のアラスカ半島を舞台に撮影を続ける写真家の金本孔俊(よしとし)さん(神戸市中央区)が、節目となる50回目の取材旅行から10月、帰国した。神秘的なオーロラ作品でファンの支持を集めるベテランは11月で68歳。体力の衰えは否めないが、今回もベストな撮影地を求めて約40日間、1日に数百キロの移動をこなした。「自然がつくり出す風景は毎回違うのが魅力。まだ見ていない景色があるはず。身体が続く限り続けたい」と誓いを新たにする。(津谷治英)
1994年から年2、3回のペースで渡航。オーロラに加え氷山、雪原、北極圏に生きる動物と、現地でしか見られない貴重な光景をファインダーに収めてきた。作品は国内各地で開催する個展のほか、「聖夜」(2008年出版)など3冊の写真集で紹介してきた。オーロラ作品は透明感と芸術性にあふれ、テレビ、雑誌のほか、小・中・高校の教科書の資料にも採用されてきた。
28年間の撮影旅行で、道路が整備されている場所は、ほぼ全域に足を運んだ。北極海に面した港町を訪ねたこともあり、間違えて米軍施設に迷い込んだことも。北極圏を越えるとガソリンスタンドもなくなるため、常に予備ガソリン80リットル入りのポリタンクを携行しての移動だった。
■真冬だと氷点下40度、徹夜で待ち続け
撮影は夕方から準備し、明け方までの夜。真冬だと氷点下40度の中、車の中でシャッターチャンスを待ち続ける。「オーロラは突然現れる。徹夜で孤独な戦いです」と振り返る。
新型コロナウイルス禍で渡航を控えていたが、8月末、2年半ぶりにアラスカの地を踏んだ。前半は中部の観光地、フェアバンクスから南部を回った。地球温暖化の影響を肌で実感する金本さんは近年、悪天候に悩まされてきた。今回も曇り空の連続で撮影機会が訪れなかった。
やむを得ず、観光客があまり訪れない北極圏へ転戦。長年の蓄積で一度撮影したいと考えていたアラガンパス地域の大平原に足を運んだ。構図で空を広くとれる場所だが、秋でも積雪量が多く、風が強い。吹雪で視界がさえぎられるホワイトアウトの危険もあった。
■集中力が落ちかけた時に…「試されているよう」
だが2日間は天候に恵まれ、狙いたい景色に遭遇。夕焼けの赤い空がわずかに残る夜空に黄緑、紫のカーテンが揺れるような光景の撮影に成功した。また雪山にシャワーのように光が降り注ぐ幻想的なシーンも撮った。
「快晴でないとうまく撮影できない。粘り強く、天気とにらめっこです。疲れて集中力が落ちかけた時に絶好の環境に恵まれる。自然に試されているよう」としみじみ。
過酷な環境での撮影には、体力の維持も肝要。帰国後、子どものころに親しんでいた少林寺拳法を10年ぶりに再開した。「絶好のオーロラに出合うと心が『無』になる。武道と通じる。これからも自分自身を鍛えながら続けたい」
12月7日から25日まで、神戸市中央区筒井町3の「スタジオゴールド」で作品展を開く。無料。正午~午後6時。TEL078・251・0006
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