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 兵庫県は2日、県営三田浄水場(三田市)が取水する武庫川の河川水に、エタノールが混入したと発表した。三田市によると、市内の工場からエタノールが混じった排水が流出した。この影響で三木や小野市など、受水する自治体への給水が長時間止まった。県は「家庭や事業所などで断水の恐れはない」としている。

 県によると、同日午前0時半すぎ、同浄水場職員が異臭に気付き調べたところ、エタノールを検出。水質汚染の指標である全有機体炭素(TOC)の値が1リットル当たりで基準値(3ミリグラム)を上回る7・8ミリグラムが計測された。TOCは味に関する水質基準で、県は「基準値を超えると苦みを感じる可能性はあるが、健康に影響はない」としている。

 同浄水場からは神戸、三田、丹波篠山、三木、小野、加東、西脇の7市が受水する。県は午前3時過ぎに7市の送水を停止。神戸と西脇市を除く5市は同浄水場への依存度が高く断水の恐れがあったが、三田と丹波篠山市、加東市の一部には各市の意向を踏まえ、午後3時半ごろまでに給水を再開した。三木や小野市には3日までに給水が再開できるという。

 一方、三田市は同市テクノパークの「ドーバー酒造神戸三田工場」からエタノールが混じった排水が流出したと発表した。蒸留酒の製造タンクを洗浄した水が下水道に送るポンプの不具合であふれ、道路側溝などを伝って武庫川に流出したという。

(金 旻革、土井秀人)

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